ペリラグ現実雨

大会用です。

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○コンセプト


メガラグラージを通す

・スタン寄りのメンツで多くの構築に幅広い対応性を持った立ち回りを目指す


○個体


ペリッパー

持ち物:気合の襷

性格:臆病

技:熱湯、暴風、守る、追い風

配分:139(28)-*-120-147(252)-90-125(228)


ラグラージ

持ち物:ラグラージナイト

性格:意地っ張り

:滝登り、地震、冷凍パンチ、守る

配分:196(164)-156(92)-110-*-111(4)-111(244)


素早さは準速スカーフテテフ抜き、努力値4余ってるのはDL対策で敢えて? 余らないように新しい配分考えるのも振り直す工程も大変なのでこのままにしときます。

ボーマンダなどのドラゴンや、重い草タイプに打点を持つため、今回は冷凍パンチを採用しました。(カミツルギバンギラス、氷タイプに通る馬鹿力も強い)


カプ・コケコ

持ち物:電気Z

性格:臆病

:10万ボルト、マジカルシャイン、瞑想、守る

配分:159(108)-*-107(12)-132(132)-96(

4)-200(252)


瞑想型なので、猫騙し持ちと組ませると真価を発揮します。


ナットレイ

持ち物:拘り鉢巻

性格:意地っ張り

:パワーウィップ、ジャイロボール、はたき落とす、アイアンヘッド

配分:181(252)-154(204)-156(36)-*-138(12)-34


サイクル戦でのダメージレースに勝てるように鉢巻型です。


ルンパッパ

持ち物:突撃チョッキ

性格:控えめ

:ハイドロポンプギガドレイン、冷凍ビーム、猫騙

配分:155-*-90-156(252)-121(4)-122(252)


このルールでハイドロポンプ以外は流石に甘え。


ガオガエン

持ち物:フィラの実

性格:意地っ張り

:フレアドライブ、蜻蛉返り、はたき落とす、猫騙

配分:200(236)-156(56)-125(116)-*-111(4)-92(92)


型はごく普通のものですが、雨に強いポケモンたち(カミツルギなど)は物理型のポケモンが多く、これらに受け出す都合上、B方面に厚くしています。(とは言えそこまで努力値を割いてる訳でもないが)



○選出


ラグラージナットレイ(ぺリッパー・カプ・コケコ)


固定するのはこの4体です。

残りのルンパッパとガオガエンは、猫騙しと瞑想コケコの相性が良く、かなり重宝するのでそのまま使うことをお勧めしますが、お好みで他のポケモンに変えても全く問題ないです。




限界雨林 (S21・22ダブル)

シリーズ10の21.22シーズンまで考察していた限界雨についての詳細を綴っていきます。

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○構築経緯


カイオーガが使用可能なルールということで、すいすいエースと並べて相手に行動させずに上から制圧する動きが分かりやすく強いため、

スカーフカイオーガ+雨エース

の並びを開拓することにしました。

レジエレキの上を取れるすいすいポケモン最優のキングドラは確定で、オーガグドラ@4を考えていきます。

構築のパワーを更に上げるためにすいすいの数を増やしたいという思いが行きすぎて、いっそのこと「限界雨」にしたいという方向性になりました。

そこで、まずは相手の水タイプに強いルンパッパを採用します。

これにより、こちらの水にストップをかけてくる相手の水タイプへの対策が備わりました。

"この調子で残りの枠も水タイプで固めていきたいです。"


…という組み方をしてしまうと、このルールでは誰にも勝てません!



○限界雨の課題


ここで、現環境における限界雨の問題点について触れようと思います。


1.レジエレキとゴリランダーが無理

この2体はどこを見渡しても少なくともどちらかは相手の構築にいます。何がまずいかは単純明快で、こちらの更に上から即死級のダメージを与えてくるからです。

よって、この2体を対策する限界雨とする必要があります。


2.上から殴られる体勢を作ると弱い

追い風やトリックルームによって上から攻撃されると劣勢になります。これはこちらの種族値が低いのではなく、環境全体での火力インフレが原因です。

よって、S操作(追い風が最適)を担う者が必要となります。


3.先制技に弱い

グラススライダーは無論のこと、不意打ちによる潮吹きの火力低下や、猫騙しによるターン稼ぎなどをされてしまうと、試合展開がかなり怪しくなります。これらもまた、環境で多く見られる現象であり、対策は必須です。


これら3要素が余りにも致命的で、限界雨は冠の雪原以降のダブルバトル環境ではほとんど勝てない構築と言えます。

「限界雨を組んでみたけどエレキゴリラとかトリルのせいで全然勝てない…」

という経験を味わった方も多いのではないでしょうか?



しかし……………


私はこれらを全て解決し、尚且つ限界雨を維持する方法を見出しました‼️


まず、問題3は簡単に解消できます。カイオーガ構築にはほぼ必ず入っている「アマージョ」を採用することです。ゴリランダーの攻撃をカットするだけではなく、トリプルアクセルで大幅に体力を削ることができます。これだけでカイオーガの動きはかなり楽になります。


次に、2のS操作への対応を考えます。追い風が望ましいと先述したので、同じくカイオーガ構築に組み込まれる「トルネロス」を採用しました。追い風だけでなく相手の草タイプを処理できる暴風(必中)、別天候ポケモンの後出しへのカウンターとなる雨乞い、トリックルームを妨害する挑発など、諸問題への解決要素の大半を満たしています。

また、トリックルームを許してしまった場合に、それを逆用してトリルエースとなるポケモンを採用するという発想が限界雨には存在します。6体目のポケモンは、電気に強い草タイプにフェアリーに強い鋼打点を持つ「ナットレイ」を採用しました。(最古の限界雨もナットレイ採用です)

この2体は水タイプではありませんが、昔から限界雨を支えるパーツとして活躍してきたポケモンたちです。

(7世代中期以降には雨乞い持ちトルネロスボルトロスを採用したQRパーティが出回っていた)


これで6体が決定しましたが、並びを見てみましょう。

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お気づきでしょうか?

"草タイプが3体もいる"ことに。

そう、「水」がテーマの限界雨は、数々の対策を経て、半分が草タイプと化してしまったのです!!

つまり、「半分水で半分草」の、役割集中型パーティです。これは元来の「水一点に絞る」というテーマから、「水と草の二面に特化する」という、違った意味合いでの【限界】に迫るという新境地へと移行したと言えるでしょう。

半分が草電気に強くなくても、もう半分は綺麗に草電気に強い。問題2・3を対策した結果この構成に至ることにより、問題点1の負担もまた、大幅に解消されているのです。


構築を縦に並べると分かりやすいのですが、

トルネロスの下から水3体-草3体といった具合に、ルンパッパによって綺麗にグラデーションされているところがオシャレポイントです。


構築名は、水特化の限界雨が水草二刀となったことにより、植物要素を付け足したいです。

よって、熱帯雨林のような感覚をイメージし、


『限界雨林』


と名付けました。"限界"の意味が"雨"且つ"林(草タイプ)"に両立してかけることのできるギリギリの形ということで、「限界雨は限界まで雨ポケモンを入れるんだからお前これは違うだろ!」という反論を返り討ちにすることができます。"雨"且つ"草"を両立する限界の形ですから間違ったことは言ってませんし、限界雨の根底にある「タイプは偏らせた方が強い」を継承しつつ、新時代の限界雨の形を示したこの構築は、「限界雨界の革命」と言えるでしょう。

毎回名付けにはかなり拘りますが、今回はシンプルかつ良い名前にできたのではないでしょうか?


○個体紹介


トルネロス化身フォルム

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特性:悪戯心

持ち物:ソクノの実

性格:臆病

技:暴風・挑発・追い風・雨乞い

配分:HSベース


その優秀さは先述した通りですが、補足するなら一つ。雨乞いは必要です。グラードンコータス投げに対して有効なだけではなく、トルネロスを温存して雨が止んだ試合終盤に再び降らせる動きもできるためです。配分はたいきさんにもらった構築の時から変えていませんが、持ち物は眼鏡レジエレキのボルトチェンジまでを耐えるソクノの実に変更しました。電気で簡単に死なれると追い風2周目ができなくなったり後々面倒なことになりますからね。


カイオーガ

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特性:雨降らし

持ち物:拘りスカーフ

性格:臆病

技:ハイドロポンプ・冷凍ビーム・雷・潮吹き

配分:スカーフで最速黒バド抜きCS


潮吹きを通すことが最重要なので、この持ち物が最強だと思います。ザシアン黒バドの上から叩き込めることで、すいすいエースとの集中攻撃で何もさせずに倒すことができる点が最大の魅力です。自信満々に初手ワイドガードを使ってくる相手のコジョンドを出し抜くために、アマージョの手助け込みで黒バドをワンパンできるハイドロポンプを採用しています。


キングドラ

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特性:すいすい

持ち物:拘り眼鏡

性格:臆病

技:濁流・流星群・暴風・ハイドロポンプ

配分:最速レジエレキ抜きCS(B<D)


唯一レジエレキを抜ける雨エース。水技による削りと突破の両立の他、苦手なドラゴンタイプの処理も担っている重要キャラです。臆病を余儀なくされている上に玉だと火力が足りないので、眼鏡を持たせています。


・ルンパッパ

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特性:すいすい

持ち物:突撃チョッキ

性格:控えめ

技:ハイドロポンプリーフストーム猫騙し・熱湯

配分:HBCSを程よく調整 

 Bは襷ウーラオスインファイトや222ザシアンの聖剣などを耐えるまで


チョッキでレジエレキの攻撃を始めとする特殊アタッカーに耐性をつけ、ある程度物理耐久に回しています。仮想敵の横に物理アタッカーがいることが多く、最低限耐えられるようにしたかったためです。トリックルームに対してナットレイだけでは厳しい時は、猫騙しで少しでも時間稼ぎができるので、積極的に選出していました。草技は草結びだと重くない水タイプに対して火力が出せないのでリーフストームです。


アマージョ

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特性:女王の威厳

持ち物:バコウの実

性格:意地っ張り

技:パワーウィップトリプルアクセル・蜻蛉返り・手助け

配分:HSベース 

  B 222ザシアンの巨獣斬確定耐え

  S 追い風下で最速スカーフカイオーガ抜き


このポケモンがいないと構築が成立していないレベル。手助けが重要で、カイオーガと並べることでスカーフ眼鏡カイオーガ爆誕させることができます。初手アマージョカイオーガを投げられる時(レジエレキがいない時)が最も強いと言っても過言ではありません。素早さも高めに設定しているので、ほとんどの場合ゴリランダー前でも潮吹き+トリプルアクセル集中で行動させずに処理できます。飛行技を喰らう頻度が高いので、持ち物はバコウの実を持たせていますが、これによりかなり延命できるので、他の持ち物と比べて試合展開が格段に良くなります。玉カイリューのダブルウイングも耐えられるくらいには硬いです。(最終日にその状況でアクセル外して某氏に負けたの未だに根に持ってる)


ナットレイ

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特性:鉄の棘

持ち物:命の玉

性格:勇敢

技:パワーウィップ・ジャイロボール・守る・アイアンローラー

配分:HAベース最遅 陽気ウーラオスインファイト耐えだった気がする


トリックルームにただ乗りする+引き先として優秀なポケモン。特にシーズン終盤に増えていたトリルカイオーガに強かったです。相性が絶望的に悪い白バド構築に対して、手助けアイアンローラーでワンパンするという最終手段もあるので、かなり重要な役回りを担っています。スイクンなどちょうど倒せる相手が多いと感じたので、命の玉を持たせています。


*補欠

・ゴリランダー

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特性:グラスメイカ

持ち物:奇跡の種

性格:意地っ張り

技:グラススライダー・守る・ウッドハンマー猫騙

配分:HADベースだったはず


グラスフィールドで草の火力を上げて更なるパワーアップを図るべく、一時採用していました。アマージョの草技もグラススライダーにして、先制技でなぎ倒す戦い方ができます。8月のてるチャレではナットレイを抜いてゴリランダーを入れたversionを持って行きました。

しかし、特定の技の一貫が激しくなってしまうのが気になり(特に毒技)、ゼルネアスへの安定性も考慮してナットレイに戻しました。



○選出と立ち回り


基本:トルネロスカイオーガキングドラアマージョ

この並びのパワーと対応力が最も高く、安定した勝率を出せます。

カイオーガ(海の大王)

キングドラ(海龍の王)

アマージョ(果実の女王)

トルネロス(伝説の風神)


といった具合に、奇遇にも「王」の名を冠するポケモンで構成された並びであることに気づきました。

よってこの並びを


『海皇雨』


と名付け、以後そう呼びます。定着するといいですね。


●ザシアン   △(不利だが頑張れば勝てる)

海皇雨(時々ルンパやナットが入る)


この構築の勝率を下げる1番の原因。ザシアン自体の処理は可能なのですが、それを妨害する襷レジエレキの存在が全てを狂わせます。エレキが襷で耐えてくるせいでザシアンに集中砲火できない。無理矢理エレキを処理しようとするとザシアンで崩壊。このような最悪の状況が存在します。「レジエレキは克服したんじゃないの?」と言いたくなるとは思いますが、これは草の枚数を増やしてこそできる耐性です。しかしこの系統の構築にそれをすると、ザシアンの的になって片っ端から破壊されるので、レジエレキの上を取れて且つザシアンを突破できる可能性のある水タイプを多めに選出せざるを得ないのです。(この状況が発生するのはザシアンくらいで、他の構築に対しては草を増やした恩恵をしっかり受けて有利を取れています)

ただし、レジエレキが襷以外なら上から濁流で一撃なので話は別ですし、そもそもエレキがいないパターンのザシアンもあります。

そして、襷エレキを引いても私は立ち回りで何とか勝利していたので、当たれば確定負けというわけでもありませんでした。とはいえ、戦っていてダントツで疲れることは変わりませんし、何よりランクマでは数が多すぎます。2番目くらいに頭を痛めた禁伝でした。


カイオーガ ○(場合によるが基本的に有利と言える)

追い風型:海皇雨(時々ルンパ)

トリル型:トルネロスカイオーガ・ルンパッパ・ナットレイ


多くの強力な草タイプのお陰でカイオーガへの圧力がすごく、相手の草タイプにも暴風勢やアマージョで弱点を突けるので、基本有利と言えます。但し、サンダーやモロバレルナットレイなど、こちらに対して有利なポケモンが入っていることも十分に考えられるので、油断せずに適切に行動して処理する必要があります。(こういう時にアマージョのバコウが役立つ)


●黒バドレックス □(普通)

海皇雨


上から殴れば倒せるのですが、レジエレキがいる可能性が高く、ザシアンの時と似た条件になってきます。しかし、黒バドの場合はザシアンと違い、攻撃されたら即落ちということもないため、幾分マシと言えます。

黒バド自体に対しては、襷やスカーフなどの持ち物はまだ我慢して戦えますが、不意のトリックルームだけは勘弁してくれといった感じです。


●ゼルネアス ○

トルネロスカイオーガ・ルンパッパ・ナットレイ(ゴリラ入りには当然アマージョ)


挑発や追い風が使えるトルネロスや、上から潮吹きを叩き込めるカイオーガ、チョッキでムーンフォースを耐えることがあるルンパッパにワンパン係のナットレイといったように、取り巻きを加味してもゼルネアスに有利に立ち回れる要素は豊富に揃っています。ルンパッパに関しては、ゼルネが火力に振り切っていると25%の低乱数になるようで、一度ワンパンされて驚いてから知りました。(気づいたのは最終日の3時くらい)

相手をしていて感じたのは、追い風を絡めてくるタイプのゼルネが多かったということです。トルネロスを選出せざるを得ない試合が多いのがその証拠です。


イベルタル □

海皇雨(トルネ不要の場合はナットなど)


一見すると草が多すぎて飛行のイベルタルと相性が悪く思えますが、水のゴリ押しが出来る+草3体が道具と鋼タイプでデスウイングを耐えるため、案外崩されにくいです。チョッキイベルタル+襷エレキみたいなレベルになってくると流石に怪しいですが、そこまで不利なイベルタルとはあまり当たらなかったし、当たっても勝てる可能性はまだあるので気にはなりませんでした。


●ムゲンダイナ ×(不利)

カイオーガキングドラアマージョナットレイ


タイプがキツすぎて流石に勝てません。勝てることもありますが、相手が適切な選出と立ち回りを理解していなかったり、運良く択に勝ってさくさく試合が進む場合に限られます。

ムゲンダイナ+ゴリランダーの初手で来られると、上記の選出以外ではすぐに崩されるので、キングドラを駆使して上手くダイナを倒す必要がありますが、どっちを殴るか(どっちが動いてくるか)のジャンケンが必ず発生します。こちらがジャンケンに負けると試合が終わりますが、相手は負けても試合が終わらないので、初手の段階で生きるか即死かを迫られていると思ってください。こいつを使う奴らに負け続けた恨みが、後に限界雨林を闇堕ちさせたと言って良いでしょう。


●白バドレックス △

カイオーガアマージョ・ルンパッパ・ナットレイ


ご存知の通りブリザードランスの一貫が凄まじいことになっています。この相手の嫌な所はそれだけではなく、コータスがいる可能性が高いという点が最大の問題です。コータス不在の場合、手助け潮吹きで何とかトリル始動要員を破壊(相手がミミッキュならルンパなりグドラなりで集中)でトリルを防ぎ、そこからタコ殴りにして勝てるのですが、天候を変えられてしまうと潮吹きの火力が無に等しくなり、トリル対策のナットレイも焼き払われて絶望的な状況になります。

しかし、コータスがいなければトリルを張られてもナットレイ+アマージョの盤面を作って白バドを倒すことができ、かえって有利となる時もあります。白バド構築にはフィールドを張るメンバーが高確率でいるので、手助けアイアンローラーは発動しやすいです。白バドもシリーズ8の時のように同じメンツしかいないわけではなく多様化しているので、全く希望がないこともないです。


ルナアーラや日食ネクロズマなど □

カイオーガアマージョ・ルンパッパ・ナットレイ


有利でも不利でもないので、トリルに対して序盤は潮吹きを押しつけつつ適切にナットレイをぶつけて立ち回れば良いのですが、相手にツンデツンデというナットレイに打点を持てる厄介なアタッカーがいることが多いので、これに気をつけて(具体的にはルンパの猫騙しで1ターンでも長く足止め)立ち回りたいです。


●成績


シーズン22 最終150位程度


強そうな外見とは裏腹に、いまいちな結果となってしまいました。2桁にも行けなかったのでリバティの大会にも出られません。

反省点というか勝てない原因としては、命中不安定技が多く、最終日は運が悪かったので、順当にレートを落としていったことであると考えます。ザシアンの過剰摂取による疲労も大きいでしょう。命中不安は雨パ使いの宿命なので、今回は恵まれなかったのだと割り切るしかありませんね。

ただ、この構築は一つ小さな功績を残しました。それは、これの別形態が好成績で9月のてるチャレの予選を突破し、best16まで勝ち進んだことです。ですので、ここからは「リバティノート」への寄稿という形で、闇堕ちした限界雨林について説明しようと思います。


ここまで読んでくれた方はありがとうございます。では、続きはリバティノートにてお楽しみください。


スペシャルサンクス *敬称略


・たいき

海皇雨の原型となった構築を8月冒頭で頂き、そこから考察が始まった。

・じぇむ

9月に入り限界雨林に興味を持ったので構築を下さいと言ってきてくれたので、構築を渡して他者視点での意見を頂いていた。

・キルル

彼がムゲンダイナを使って毎回ボコボコにしてきたのが原因で、私が闇堕ちして次の構築を誕生させ、その結果てるチャレで勝つことができた。



林檎雨 -黒鉄タルト-

 6月に使った構築について振り返っていこうと思います。

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テーマは「雨+レジスチル」で、突然流行り出したレジスチルを使ってみようと考えたことがきっかけです。

 


レジスチルの理解】

 使うにあたって、まずはレジスチルがどのようなポケモンかを整理する必要があるので、良い点と悪い点を挙げてみました。


[良い点]

・鉄壁+ド忘れによる両受け→ボディプレスでの一掃性能

・優秀な耐性と耐久値によるクッション性能


[悪い点]

・ゴーストへの打点がなく、選出や展開次第では極めて不利になる

・遂行が遅く孤立しやすい

・基本的に構築から独立した戦い方をするが故の難しさがある

・体力管理が難しい


 私が以前から特に気になっていたのは「独立した戦い方をする」という点にあります。レジスチルは鋼タイプの特性を活かした受け出し以外には、自分以外のメンバーとシナジーのある行動ができません。自分の耐久を上げ、自分のボディプレスで相手を倒すことだけを考えて動きます。謂わば"一人で戦っている"ようなものです。これを理解していないと、

☆構築単位で向き合うべき問題点を解消しないまま6体目にレジスチルを採用することによって欠陥が埋まらない構築が誕生する

といった事態に陥りがちです。


 悪い面から読み取れるレジスチルが負けてしまう主な原因は、構築単位でガンメタを張られている以外には、

・こちらの構築全体のパワーが弱く中々残数を減らせないため、スチルで相手をしなければならない相手の数が多い(TODにも不利)

・選出で出し負けてスチルが積む隙を中々作れない


などの理由が考えられます。


これを解消するために求められることは、


①パワーのある(一人で残数を減らせるという意味で)ポケモンの並びを採用

②スチルの体力を多めに保つ何らかの手段を用意する

ダイマックス技のバフ(特にD)をかけることでスチルが積む際の負担を軽減する(積む隙を作る)


などが考えられます。


 また、レジスチルが構築から独立した戦い方をするという難解な性質を持っているため、勝てるように構築を考えるにはこのまま孤立させるのではなく、逆にスチルの戦い方に寄せた構築方針にするべきです。

 具体的には、上記の①〜③を用いて、

パワーのある初手で相手を減らす→先に倒れた方からスチルを出して積む→4体目を後発ダイマエースにして殴りながらスチルの積みのサポートをする(ダイアースを選択する)

といった試合展開を目指せば良いと考えました。これにスチルの体力を復活させる手段があれば盤石となります。


【構築の原型】

 まずダイアースがタイプ一致で撃てる強力なポケモンとして、雨でスチルの炎弱点をカバーしながら高速でダイアースを叩き込める「すいすいガマゲロゲ」が挙げられます。ニョロトノと合わせて手助け+ストリームが撃てれば等倍のダイマアタッカーでも一撃で沈められるので、ニョロトノ+ガマゲロゲを構築のもう一つの軸に決定します。もう一つの軸を作ることによって、スチルを厳重に対策している構築に対して相手の炎や地面に強く出れるため、スチルを出さずに戦う場合も試合を有利に進めることができます。

 次にダイマせずに動くアタッカーを2〜3体考えます。非ダイマ高火力アタッカーといえば、ダブルバトルをやっている人なら誰もが知っている「レジエレキ+ウーラオス」という信用のあるコンビが真っ先に思い浮かぶため、無難にこれを採用するのが良さそうです。特にレジエレキは、ここまで相手の水タイプの対処が重いこともあり、構築に噛み合っていると言えるので採用します。

 しかし、これにウーラオスまで採用してしまうと、相手のフシギバナが猛烈に重いです。よって4体目はウーラオスではなく、気合の襷を持たせて対面性能を上げた「エースバーン」を採用しました。一般枠の中で技のカスタマイズ性が最も高く、襷を盾にした強気な攻めと対応範囲の広さを持ったコマとして動いてもらいます。 


ここまでを整理すると、


先発: ゲロゲ・エレキ・エースから2体

後発: スチル確定 トノは場合による


の順に出して試合を進めるところまでが決まりました。攻めのコマ3体は攻撃すること自体がスチルの為にもなるという特徴を持つので、スチルとその他の関連性の乏しい構築にはなっていないと思います。

 また、レジスチルはそのままでも耐久がとても高く最後まで立っていられることが多いため、終盤にニョロトノの滅びの歌で詰める展開とも相性がいいです。


ここまでで構築の骨組みから肉付けの段階まではあらかたまとまったので(耐久面は少し怪しいが)、最後の1体には美しさを求めたいところですが、その構築の装飾に最適なポケモンを発見してしまいました。


【タルップルの可能性】


  6体目を考える前にスチルを使っていて苦しい時に挙げられる傾向の「体力管理が難しい」について触れていないので、そこに着目していきます。一般的にはレジスチルはこの体力問題を解決すべく、食べ残しを採用して守ると合わせて徐々に回復することでこれに回答しているものと思われます。軽く使ってみると確かに「食べ残し助かるな〜」と感じることが多くて納得しました。

 しかし私はこれで満足できず、もっと回復したいと思いました。というのも、一度守って1/16の回復を得たところで盤面が解決していないケースが多かったからです。そこでレジスチルの技欄をチェックしたところ、自己再生の類はないものの、「眠る」を覚えることがわかりました。微弱な回復では盤面が解決しませんが、一瞬で全回復してしまえば(数ターン動かないとはいえ)流石に話が変わってきますからね。

 しかし(2度目)、眠るは数ターン行動不能になるデメリットがあり、これもこれで使いづらいです。この難易度が高い技を採用するべきか否か数分迷った末に私は「採用」の選択をしました。


「えっ、じゃあ数ターン就寝問題どうするの…!?」


当然の疑問ですね。それならば…


            

                ーー起こします。ーー



味方の状態異常を治す手段を調べてみると…


アロマセラピーや癒しの鈴(変化技)

・目覚ましビンタ(味方攻撃技)

・巨大甘露(相手攻撃技)


があることが分かりました。変化技や味方攻撃技はスチルを起こす以上の意味を見出せず、方法としては効率が悪いです。特に目覚ましビンタは手段が乱暴で、就寝を命じられた直後に張り倒されて叩き起こされるのは理不尽な気がするので却下。

 よって最後に採用するのは敵を攻撃しながらスチルを起こせる巨大甘露の使い手タルップルです。元々行動順もスチル→タルップルなので、就寝→起床の流れがスムーズになります。怠惰な兄を起こす妹のように、タルップルには「レジスチルを起こす役」として存在してもらいますが、唯一の地面技の十万馬力を入れることでダイアースの媒体になり、ガマゲロゲと同じくなるべくド忘れを使わせないような立ち回りもできます。


乱暴に起こす阿良々木兄妹ではなく、

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優しく起こしてくれそうな司馬兄妹


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の方が平和でいいと思います。敵の攻撃を受け続けた兄レジスチルが疲れからか眠りにつき、妹タルップルが作るリンゴタルトの香りで目を覚ます。とても美しい光景ですね!!




嘘です。絵面は美しくないです… やってることただの陰キャじゃねぇか!!


でもコンボとしては美しいと思います。多分今まで誰もやったことないんじゃないかな?



【個体解説】


ニョロトノ


性格:穏やか

持ち物:バンジの実

技:手助け・守る・熱湯・滅びの歌

配分:HB 陽気252鉢巻ウーラの強打確定耐え

    陽気252玉ドラパの130攻撃耐え

       余りはD


 特に解説する必要もないいつものニョロトノです。滅びの歌での詰めがスチルやタルップルの生命力と相性がいいです。


ガマゲロゲ


性格:意地っ張り

持ち物:命の玉

技:アクアブレイク・地団駄・パワーウィップ・守る

配分:189(68)-161(252)-97(12)-*-98(20)-114(156)

H  10n-1  

A  火力不足により振り切り

B  ダイマ時陽気252鉢巻ウオノラゴンのエラ噛みを確定耐え

D  Bの調整に対してDL対策の+1

S  準速テッカグヤ抜き  

 

 すいすいエースは特殊型であるという固定観念を逆手に取った物理型。バークアウトや怪電波、ダイアースなど様々な工夫を凝らしてくる相手を嘲笑うことができます。

 手助け雨ストリームでダイマしたチョッキボルトロスをワンパン、瞑想後のカプレヒレにもソウゲンで大ダメージを与えます。特にソウゲンはグラスフィールドを張ることでスチルを更に回復し、地震のダメージも軽減、ミストフィールドを解除して眠れるようにするなど、利点が多いです。

 相手のゴリランダーやフシギバナが来るとてんで使い物にならなくなることが殆どですが、それを逆用して場にゴリランダーを釣り出し、上手くスチルを出して有利対面に変え、鉄壁を積む隙を作るという立ち回りはしていました。

 

レジエレキ


性格:臆病

持ち物:拘り眼鏡

技:10万ボルト・雷・ボルトチェンジ・エレキネット

配分:CS252D4


 仕事はただ殴るだけ、とまでは言えませんが、基本的にボルトチェンジか雨雷を選択するのが最強な気がします。ガマゲロゲと並べてボルトチェンジニョロトノからのダイストリームが天候合戦において基本的かつ強力な動きとなり

ます。(フシギバナにはそもそも不利なのでこれは成立しません)

 S操作手段としてエレキネットを選択しなければならない場面もあるので、そこの見極めが地味に重要だったりします。


エースバーン


性格:陽気

持ち物:気合の襷

技:火炎ボール・不意打ち・飛び膝蹴り・ダストシュート

配分:AS252D4


 草タイプを倒せる貴重なアタッカーなので、このポケモンが火炎ボールを命中させることが極めて重要です。不意打ち以外の全ての技を外しまくりましたが、草に対して外した記憶は特にないのでそこは感謝。

最大火力かつ通りのいい飛び膝は当然採用、フェアリーを迅速に処理できるダストシュートが非常に重宝しました。不意打ちも謎に警戒させなくて使い得でした。


レジスチル(兄)

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性格:図太い

持ち物:食べ残し

技:鉄壁・ド忘れ・ボディプレス・眠る

配分:187(252)-*-201(100)-*-190(156)-70

H サマヨール意識の振り切り

B  特化カミツルギの聖剣を回復込み2発耐え

D  余り


 散々語り尽くしてきましたが、サマヨールとの関係性を補足します。通常スチルは有効打がない(あっても変わらんが)理由から、固定ダメージで削ってくるサマヨールを始めとしたゴーストに勝てません。

 しかし、眠るスチルなら死ぬ寸前に眠るで全回復すればTODサマヨールには勝つことができます。サマヨに痛み分けがあっても回復が追いつくので勝てるのですが、この時に気をつけなければならないのは総合時間切れ最終ターンで眠るを使える状態にあること。これができないと体力判定で負けてしまいます。

 そして、無事回復できた場合、最後には相手のナイトヘッドが一発入った分+1/16の体力で試合が終了しますが、その時のHP実数値は148。一方でサマヨールの最大HPは147。お分かりでしょうか?この判定勝ちは"こちらが残飯所持+H252振りでなければなし得ないギリギリの判定勝ち"なのです。以上の理由により、眠るレジスチルは確実にこの調整にしなければなりません。


タルップル(妹)

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特性:熟成

性格:呑気

持ち物:オボンの実

技:リンゴ酸・十万馬力・宿木の種・自己再生

配分: てきとー


 ボックスにいた個体をそのまま使用したのですが、使い終わった後に配分チェックしたらHP4nになってないわA妥協してるわ努力値12余ってるわ散々でした…

 その有様でさえ選出した時は活躍してくれたので、このポケモンのポテンシャルの高さが伝わってきました。1年ほど前に別の方が使っていたタルップルは鉄壁プレス型でしたが、私の型は馬力を採用している以上技スペースが圧迫されているのと、何かこの構築でこいつまでそれやったところで微妙だな〜という感覚があったので、不利ではない相性の相手に対して単体で詰ませる能力のある宿木再生リンゴ酸型にしました。

 特性の熟成は木の実の効果を2倍に引き上げる能力です。なのでオボンが発動するとカビゴンと同じ回復の仕方をします。半減実を持たせると効果が1/4になります。ダイマした時の場持ちの良さを考えてオボンの実を持たせましたが、ダイマタルップルの硬さははっきり言って異常でした。(不一致なら氷技も軽々と耐え、レヒレムーンフォースが1/4程度しか入らなかった)

 熟成以外の特性である食いしん坊や厚い脂肪も型によっては十分採用の余地があると思うので、今後もゆっくり開拓を進めていきたいです。


(特性熟成ってなんかジョイマンみたいですね)


ナナナナ〜 ナナナナ〜


 ななっぷる タルップル !!

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  ななっぷる〜 タルップル〜


特性 熟成 !!


みたいな? はいすいません!


【選出】

・スチルが出せる場合

先発:ゲロゲ・エレキ・エースから2人選択

  又はトノゲロゲ

後発:スチル・タルップル


・スチルが出せない場合

先発:ゲロゲ・エースorエレキ

後発:トノ・何か 

先発:トノ・ゲロゲ

後発:エレキ・エース


【成績】

てるチャレ10 ベスト4 (予選5-2で個人戦でも抜けの勝率)


【感想】

 欠点を反省するなら、草が重すぎました。ゴリランダーが来るだけでゲロゲが何もできないのが苦しかったです。後は意図せずして相手のランドロスが重くなってしまい、とても大変でした。(雨使いは比較的ランドを倒しやすいという感覚があり、恐怖心が少ないという点からこのポケモンを軽視しがちな傾向にあると見ています。)

 レジスチルは私が使った頃には対策が進んでおり、当たった人にはゴリゴリにメタられたという印象です。某トッププレイヤーの方はスチルが舐められがちと仰っていましたが、私の周りでは全くそんなことはなかったので、そこで認識のズレを感じました。当たり運の問題などもあるのでどちらが正しいとかいうわけではないです。レジスチルの対策度合に比例してタルップルの選出率が変動するので、選出できない時はとことんできないといった感じです。

 使っていた感想は、異質な見た目で攻撃的なプレイと搦め手を使い分けられるとてもお洒落な構築にできたな、というものでした。タルップルで相手を圧倒した時、甘露コンボが決まった時の爽快感は異常です(生粋の陰キャなので)。てるチャレのリザルトに載る好成績も収められたので、安心して供養することができます。今後もこのような私の目指す美しい構築像を体現できる構築を作っていきたいと思います。



不尽水姫‘ふつきのみひめ’

とても残念なことに、PJCS本戦は大爆死に終わってしまいました。私自信が様々な面で至らず、最終レートは1400を切ることに…


とても悲しいですが、それでもやはりポケモンが好きなので、初の全国大会の記念に使用構築の振り返りと今回の研究テーマの解説を行おうと思います。


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自分の最も好む得意な戦闘スタイルで戦えばベストが出せると考え、「サイクル特化」をコンセプトにした雨パを組みました。キングドラ以外の全てのメンバーがサイクルを回せるようにできており、盤面を整えることに長けています。


攻撃の要である「ニョロトノの手助けを交えたキングドラ」は変えず、この並びが苦手な相手を処理でき、サイクルを回す以上の性能を持ったガオガエンとゴリランダーまでは確定。ここまでは同業者のイアルさんやオプーナさんが先に結果を残してくれていることもあり、特に説明は要らないかと思います。


残った枠で意識しなければいけない点は、


・対カプレヒレへの更なる補強

・トリルブリザポスを捌く要素

フシギバナ晴れパへの回答


なので、ここを埋めるべく残りの2体を吟味する必要があります。ここからは今回のレントラーとファイヤーの採用経緯を例に、キングドラ軸の雨パーティを考える際にポイントとすべき事項を一般化していきます。



○グドラ雨でカプレヒレを対策する時にゴリランダーを採用する場合の注意点


トリル自体を対策するのは案外簡単で、予選を突破した雨ザシアンの様にドータクンクレセリアの類の補助ポケモンを採用するだけで楽なのですが、このルールでは攻撃の要をキングドラに全振りする都合上レヒレとの遭遇率が高く、ザシアンもいないため処理の難易度が上がっています。 仮にトリル対策にドータクンを採用しても、レヒレを処理する能力は無いため寧ろ瞑想の起点にされてしまい、これを倒すためにはゴリランダーの選出が固定化されます。

しかし、レヒレがいる試合毎にゴリランダーを選出するのも無理のある話です。"レヒレに強くてもレヒレ以外には弱い"がゴリランダーの構造上の特徴なので、相手はレヒレを逃しながら隣のダイマエースで容易にゴリラを処理できるという問題があります。レヒレと同居するポケモンはサンダー、ファイヤー、ブリザポス、メタグロスなどが主流でしょうか。ゴリラでは絶対に敵いませんね。

これらからゴリラを守らないと最終的に相手レヒレを倒せなくなるわけですが、ゴリラを逃すために、ここで先程挙げたトリル対策ポケモンガオガエンを受け出して解決を試みるとしましょう。


受かってないですよね? ガエンなら或いは…といった具合ですが、ドータクンでは出てきて1発受けた所で自ら盤面を解決する手段を持っておらず、せいぜいトリルを返すだけかサイドチェンジの択を見せるくらい。隣にはキングドラが固定されると考えていいですが、流石のグドラでも単体では相手ダイマエースを倒すのに2ターンかかる上に、隣でゴリラに圧力をかけているからという理由で動いた相手レヒレに攻撃されてしまいます。結果として「ゴリラを選出していても実質レヒレに弱くなる部分が増える」という問題点が発生するので、トリル対策補助ポケモンの採用はトリルを止めること以外の役割が乏しく、上記の欠陥を助長する行為と言えます。


この「ゴリラでレヒレを止めようにも隣のポケモンのせいで思うように牽制しきれず、結果的に後手に回ってしまう問題」を解決するには、


・レヒレへの有効打を持つ

・レヒレ以外の攻撃を基本的に耐える

・疲弊した状態からレヒレの攻撃を一発耐え得る


という条件を概ね満たすサイクル向きのポケモンを採用し、ゴリランダーとの選出の分担を図ることで対応範囲を広げるのが正解ではないかと考えました。


この条件を満たすポケモンレントラーです。


サンダーを受けれる。ガエンと組んでブリザポスに威嚇を入れまくる。それでいてしっかりレヒレに大ダメージを与えることができる。

耐久は偶に物足りなく感じてしまう時もあるものの、ちゃんと努力値を振れば大抵の攻撃は問題なく耐えられる上に、威嚇とバークアウトからのボルトチェンジで、デバフによる起点作りから速やかに退場することが可能です。

ゴリランダーが苦手とする主要なポケモンに対し、レントラーは受け出しをすることができるのです。


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持ち物は確定数をずらせるオボンの実。


配分はそれっぽく耐久振りで、ASは伸ばしていませんが、素早さはともかく火力面での目立った不足は見受けられませんでした。


技は ワイルドボルト、バークアウト、ボルトチェンジ、馬鹿力


馬鹿力はナットレイの類に対し出来るだけ手数が欲しいことや、対ブリザポス時に終盤にてトリルが切れた状態で対面したブリザポスに対して最後の押し込みをすること、緊急ダイマを切った場合にダイナックルを撃てること、横にいることが多いゴリラガエンが恩恵を受けることなどを考えて採用。細かい所だと2〜4割削れた邪魔なレジエレキをさっさとどかしたい時に使うことが割とありました。


レントラーがいればゴリラを出し辛い時に代用がきくので、レヒレになるべく隙を見せずに立ち回ることができます。両方選出できた時にはレヒレに好き勝手されることはほとんどなくなります。

トリルブリザポスに対してはガオガエンと共に選出し、陰湿オタクサイクルで威嚇を入れまくりながら、グドラがダイドラグーンを選択できる隙を作っていきます。立ち回りでトリルを抑えられるため、特殊な型のポケモンを採用する必要がなくなります。


欠点があるとすれば、"遅い"ことでしょうか。

耐久値を落とすと色々と足りなくなるので素早さにほとんど振れず、かといって遅いと相手のレヒレを上から縛れていないため、仕事をさせてしまいます。上から攻撃できるようになれば倍強くなるのですが、耐久ラインをなるべくキープしながら大半のレヒレ以上のスピードを得る配分を考える力と時間は今の私にはありませんでした。


そこ以外ではとても優秀なポケモンだったので、もっと評価されていいと思います。上記の構築の問題点のうち、2/3を1人で埋めてくれていますからね。私が勝てていたらレントラーが日の目を浴びる可能性があっただけに残念です。


まとめ


・ゴリランダーを採用選出するだけだと取り巻き次第ではレヒレを抑えきれず、根本的な解決にはならない

・ゴリラとの補完としてのレントラーの可能性

レントラー自身のクッション性能と起点作り性能の高さ

・対レヒレと対トリルを兼ねる役割を持てる



*対レヒレの汎用対策


ここまでの説明は、あくまで初手にゴリラを置いてレヒレを倒そうとした場合の話です。その選出があまり上手くいかないことは説明してきましたが、もっと楽に勝つ方法はないものかと思う方もいるでしょう。


実は雨グドラにはレヒレに楽に勝つ方法が存在しているのです。


それは「初手トノグドラ」。手助け雨ストリームはサマヨールクレセリアをも一撃で葬る火力を秘めているため、レヒレと先発で対峙しても、レヒレを無視しながら隣を殴り続ければいい話なのです。レヒレの横にいるその様なポケモンが誰かを思い出すと、ゴリラを狩れるポケモンたちであることが分かります。


つまり、レヒレを放置しながら隣を2体以上消し去れば、キングドラが倒されたとしても十分に仕事ができ、ゴリランダーで容易に後始末ができる盤面が出来上がっているというわけです。


ダイマキングドラはレヒレの攻撃を+1ダイフェアリー以外全て耐えるため、最低でも2回の行動保証がついています。(初手で対面しない場合も考えるともっとある)  逆に相手のポケモンダイマサンダー程度であれば大抵ワンパンできるので、1ターン1殺が可能なことが多いです。

この様にゴリラが苦手なポケモンをトノグドラで速やかに始末することで、レヒレがいても比較的有利に試合を進めることができます。

ワンパンされてしまうためレヒレが見えた瞬間に選出を諦めていた7世代から、ダイマックスにより耐えながら攻撃可能となった8世代。


これは「キングドラのカプレヒレの克服」と言えるでしょう。


但し…  守るや交換を駆使して絶妙にターンを枯らされると、この戦法は瓦解してそのまま敗北します。そこまで理解した上で、相手のレベルや行動の意図をなるべく考えながら立ち回らないと"本当に雨で勝てる人"になることは保証できません。

例えば、、、

初手 サマヨール+レヒレがくる。手助けストリームでサマヨをワンパン、レヒレのムンフォでグドラが半分削れる。

2手目 サンダーが来る。相手がダイウォールをする確率が極めて高いため、こちらもウォールを合わせてムンフォを防ぐ。

3手目 手助けストリームでサンダーを倒し、ムンフォでグドラが落ちる。

4手目 ゴリランダーで相手を牽制しながらレヒレの隣に猫+滅びの歌で詰める。


の様な工夫が当たり前にできなければならないので、一定以上のレベルの人相手に簡単に勝てるというわけではありません。(正直上記の試合展開すら状況としてはやや温くて、もっと上手にこちらの嫌なことをされる場合がそれなりにあります)




フシギバナ対策枠に求められる条件


ゴリラガエンを取り巻きにした雨パはとにかくフシギバナが重いため、最後のポケモンはこれに強く、ダイマ適正のあるポケモンが望ましいです。


バナ対策枠を去年から色々と試してみて分かったことは、バナに強くても"倒した後に来るウーラオスに弱いとあまり意味がない"ということです。これが最も顕著に分かるのが、私が昔から愛用していた「思念の頭突き持ちメタグロス」です。雨+グロスの相性の良さは誰よりも使っていた私が一番よく知っていますが、全人類ウーラオスを使っている現環境では成り行きで簡単に倒されてしまうことが多く、個人的な評価は下がっています。


この様な失敗例ではなくウーラにちゃんと勝てるポケモンを探した結果、Gファイヤーに辿り着きました。元々耐久が高く、バークアウトを採用すればガオガエンと合わせて相手を弱体化してからファイヤーかグドラをダイマさせ、バナの被害を最小限に抑えながら切り返すことができます。


また、この手の雨パの弱点として「ドラパルトが重くなる」ことがあります。これめちゃくちゃありがちです。メタグロスを採用しているとこの点においても重大な欠陥を生んでいることが分かります。


ですがファイヤーならドラパルトにも強く出れるので、適切であることが分かります。

ウーラオス、ドラパルト、ゴリランダーなどを役割対象とするため、Bに振ると強いのではと考えました。その結果「HB眼鏡ファイヤー」が誕生することに。


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持ち物:拘り眼鏡

性格:図太い

調整:H197-(252)-A-B145(172)-C129(68)-D146(4)-S112(12)

HB A252玉ドラパルトの手助けドラグーンを最高乱数切り耐え 陽気252ウーラオスインファイトを2発耐え

技:燃え上がる怒り、暴風、バークアウト、エアスラッシュ


指+ドラパを想定して、全体攻撃で倒せるようにしたいという思いから始まっています。手助け燃え上がるで、相手が余程ガチガチに耐久振りでない限り倒せるので、晴れと指ドラパの両方に回答を持ちつつ、素の耐久を上げることで非ダイマ運用も可能になっています。当初は決まった構築にしか出さない予定でしたが、HB眼鏡が使い勝手のいい型すぎて様々な構築に対して選出していました。意図せずしてプレイングの幅が広がり嬉しい限りです。



まとめ

・バナ対策のダイマポケモンはバナに強いだけではダメ

・霊悪が一貫しがちなので、ウーラオスやドラパルトに勝てるようなポケモンを採用・調整



○終わりに


言いたいことは大体言いました。今年の大会は運の悪さが目立ちあり得ないほど負けてしまいましたが、普通に負けていた試合も結構あったので、まずはそういうのから減らせるよう修行して地力を上げたいと思います。

構築に関しては、この構築を真似するというよりは、取り組み方考え方を参考にして雨パを組んでもらいたいです。大会では負けたけどボチボチ説得力はついてきていると思うので、信用可能な記事ではあると思います多分。構築を真似するのは少し違うかな〜とも思いますが、それはそれとして配信で使っていただけると普通に嬉しいので、興味のある方は配信する前に知らせてくれると助かります。


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今自分がやるべきことは地道に修行しつつ、まだ使ってないポケモンを考察したりして楽しむことなので、自分のペースでトロピカっていこうと思います。例え一度酷く負けても"水は尽きず"ってことです。


ではまた来年頑張っていきましょう〜♪



冴えない彼女(カマス)の育て方

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カマスジョーとは今作から登場した雨ポケモン。突出したASが魅力的だがその他の数値が極めて低く、気合の襷を持っていないとすぐに相手のポケモンに倒されてしまう典型的な高速紙耐久アタッカーです。今回はそんなカマスジョーを強く使ってみる、というテーマの考察を行います。



カマスジョーの長所と短所】


長所  

○とにかく素早いため相手にS操作をされてもマウントを取られないことが多い

○高速を利用しての雨起動で他の雨エースが恩恵を得る

○格超悪飛毒など、技範囲が豊富

○高速高火力紙耐久ポケモンという固定観念を私達に持たせている


短所

○とにかく脆いため、ダイマックスを回すのが美味しくない

○攻撃種族値は高いのだが環境トップのポケモン達をワンパン出来るほどのものではない(ことがよくある)

○DMドラパルトに対面から負ける



この短所がとことん足を引っ張ってしまい、対戦では1〜2回程度しか行動できずに退場してしまったり、そもそも構築に採用しない、などという悲しい扱われ方が後を絶ちません。 襷を持たせて雨乞いなどの補助と兼ねる、後発からスイーパーとして珠や鉢巻で運用する、といった利用法が現状最も強いと思われます。 私が何度か構築を渡して動画内で紹介して頂いている喰い断さん曰く、カマスジョーは後発スイーパーの使用法でないと直ぐに死んでしまうため、雨下でDM運用する雨エースとは呼び難いとのこと。


https://youtu.be/HKCu4AuZ8CU  関連動画


この認識は至極最もであり、カマスを後発鉢巻型で使うことは実際にある程度強いです。


では、カマスジョーはこのまま一生雨エースとは呼ばれず他のポケモンのお零れを貪り続けるポジションに甘んじてしまうのでしょうか?




答えは    そんな馬鹿な!!!!     です。




カマスジョーのイメチェン計画】


1.コーディネート


実は皆さんの認識するカマスがエースになり得ないのには理由があります。


それは"カマスが抱える問題点を解決していない"まま使用しているというものです。


当たり前です。欠点の目立つカマスをDMさせても当然出落ちしてしっくり来ず後発スイーパー運用に落ち着くのですが、それにすら限界があります。 特に鉢巻を持たせると一体への制圧力は向上するものの長所の一つであった"広い技範囲の撃ち分け"は死んでしまいます。


カマスなんてそんな使い方で十分だよ、2匹3匹も倒せるスペックなんてねーよ。」

と言ってしまうのは簡単だが、私はカマスでもエースとして輝ける方法はあると思っています。



ところで皆さんはこのポケモンを覚えていますか?


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忘れたくても忘れられない私にとっては思い出の深いポケモンカミツルギ。 7世代雨パーティの宿敵の一人であり敵としても散々対策を悩まされた一方、最高レートを記録したリザガエン構築ではとても頼もしい味方として力を貸してくれたこともあり、UB中最も考察をしていました。


実はカマスジョーの種族値が発表された時、直感的にこのポケモンが脳裏に浮かびました。 よく考えるとカミツルギカマスジョーが及んでいない点は多いため役割的には全く似ていないものの、気持ち的には似ている気がします。



前置きが長くなってしまっているためそろそろ結論を申しますと、


カマスジョーもカミツルギみたいに耐久ガン伸ばしすればええやん。」


ということです。


VGC2018でカミツルギがチョッキやピンチベリーで耐久を補強した結果めちゃくちゃ強くなりました。


剣は草鋼の耐性で受けていたことやBは高かったことからカミツルギカマスジョーはスペック的には近いとは言えないが、今作ではDMがあります。巨大化することで擬似的にカミツルギに近いレベルまで耐久を上げられるのではないでしょうか?  攻撃の地力や物理耐久は及んでないものの、"耐久に振ったら強くなった紙耐久の先輩"という類似点があります。(気持ち的には)


物理耐久は余り伸ばせない為焦点を特殊耐久に絞り、突撃チョッキを装備してみました。

また、カミツルギが攻撃力の数値の高さからAに振らなくても良いという現象と同様に、カマスはSが高すぎるため振らなくても良いということになるでしょう。 こうしてHDほぼ特化型のカマスジョーが爆誕しました。



2.彼女選び


特殊耐久を伸ばしたとはいえ、元々ペラペラだったカマスが本当に頑丈になっているのかは疑問でしょう。 加えて、短所の一つだった「実際の決定力が足りていない」が、攻撃に努力値を割かなくなった分更に拡張されてしまっています。 ダブルバトルは並びで考えるゲームである為、この問題を解消してくれるパートナーを見つける必要があります。


結論から言うと、


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が最適でしょう。


レパルダスのここが凄い!>


猫騙し+ダイジェットでエルフーンの追い風展開を阻止

○悪戯雨乞いで天候奪取&カマス即行動可能

○"嫌な音"で相手にデバフをかけ、相対的にカマスの火力を上げる

○バークアウトでカマスの特殊耐久を更に上げる


カマスの火力不足を補うには嘘泣きエルフーンのような動きが出来るポケモンが望ましいと思い「悪戯心+嫌な音」で検索した結果、このポケモンただ一人がヒット。器用なキャラなため上記のように様々な方法でカマスを強化することが出来ます。 HDチョッキ(DM)とバークアウトの併用で、


カマスジョーで特殊受けをする」


という概念が生じます。



これ中々パワーワードだと思いません?


具体的にどの程度硬いのかというと、


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バクア無しでこれです。 (ニンフィアに関してはバクア入れるかB-2ストリームで破壊可能ですが)


特殊アタッカーが多ければ多いほど、この「レパルジョー」のカモという訳です。一見不利対面に見えても動かすことが出来るため、雨パの「交換先がいない問題」にも対応しています。 例えば相手にフシギバナロトムが並んでいた時があったのですが、バクア+ジェットでバナを破壊してロトムを置きものにすることで余裕で生還しました。


このようにレパルダスと付き合うことによってカマスの短所だった火力の足りなさと耐久の低さが寧ろ好転しているため、「レパルジョー」の並びが強いことが分かります。



3.友達選び


ここまでイメチェン出来てもまだ完璧とは言えません。 残りの短所である

○ 物理耐久不足

○ドラパルトに勝てない

カマスにとっての大きな難点のまま。


これ、レパルジョーではカバー出来ません。


物理耐久に関してはレパルに甘えるを覚えさせれば成立はしますが、レパルの必要条件が欠けてしまうため、この2人に全てを背負わせず別の軸を用意しておくのが無難です。


これには ジュラルドン を選びました。 


物理耐久が高くDM技が物理面の補強にもなり、ドラパルトに対面から勝て、相手のトリックルームにも強く出られるというおまけ付き。 ベストな人選でしょう。 



ここまでをまとめると


HDカマスジョー+レパルダスの並びでカマスにDMエース運用が可能になり耐久も突破力もUP、カマスでは勝てない相手にはジュラルドンを出す


というシンプルに強い構築の骨組みが出来上がりました。


後はこれに


○雨選出であるペリッパー+ルンパッパ

トリックルームを一人で止めるミミッキュ


を加えて構築を肉付け。



DMエース運用が難しいとされていたカマスジョーでも爽やかイケメンに変身できることが証明出来ました。



【個体解説】


カマスジョー @突撃チョッキ

特性:すいすい

性格:意地っ張り

技:滝登り、インファイト、地獄突き、飛び跳ねる

配分:H159(180)-A160(20)-B81(4)-D102(252)-S163(52)

調整: HD 161珠リザードンのダイソウゲンが乱数2発41.4%(回復量込み2耐え)

S 最速96族(ミミッキュトゲデマル抜き)


雨とジェットで加速できる為Sに努力値を振らず、ウッドハンマー持ちが増えてきたミミッキュや妨害が得意な電気打点持ちのトゲデマルを抜く所に留めました。リザードンより遅くなるがダイソウゲンを耐えればいいので、バクアなども込みで2発耐えるように特殊耐久を設定。特殊技なら抜群を突かれても大体余裕を持って耐えます。技は滝登り、ナットレイなどへの打点であり更なる火力向上となるインファイト、非DMドラパルトやサマヨールへの打点で後続のルンパッパの突破力を上げる地獄突き、レパルと併せてエルフーンの追い風阻止や非DMフシギバナを即処理出来る飛び跳ねる。 選択肢にサイコファングが挙がりますがDM前提の運用では不要かと思います。



レパルダス @気合いの襷

特性:悪戯心

性格:臆病

技:猫騙し、雨乞い、バークアウト、嫌な音

配分:Dちょっと振って後はHSだったはず


運用方は先述の通り。



ペリッパー @マゴの実


カマスを出したいが相手の初手次第では一旦下げた方が良い時などになるべく場持ちが良くなるよう耐久振り個体を使用。HPが4nになってないのはすいませんとしか言いようがないです。(元々きのみ前提で作ってないため)



ルンパッパ @拘り眼鏡


最近はまっている眼鏡型。カマスでダイアークをセットしてから眼鏡雨濁流をぶち込みます。 ラプラスなどの高耐久水への削りになる点も優秀。ナットレイを重く見て気合い玉も装備。


ミミッキュ @メンタルハーブ


持ち物ホンマか?って感じですが、正直今回は何でも良さそうな気がして。 きっと木の実とかの方が汎用性が上がります。トリックルームと挑発で相手のトリルを行動に合わせて柔軟に封じていきます。(雨パのトリル止め役は困ったらこいつを入れている)



ジュラルドン @命の珠


持ち物は何でもいい気がするが、珠が余っていたし耐久にしっかり振っている個体のみ持っていたのでバランスが良くなると思い持たせました。遅いこと以外は一般的なジュラルドン。



【選出】


基本  カマスジョー レパルダス

           ペリッパー  ルンパッパ


カマスを出せなさそうな時

          ジュラルドン レパルダス(ミミッキュ)

           ペリッパー  ルンパッパ


対トリパ

        カマスジョー(ジュラルドン) ミミッキュ

        ペリッパー  ルンパッパ



【成績】


シーズン5の中盤に27位まで行ったのは覚えてます。曖昧ですみません。



【感想】


一般的には紙耐久と言われ、高速高火力ながらもパッとしない印象しか持たれていなかったカマスジョーでも陽キャラに変身させられることが証明出来ました。 一撃で死んでいたポケモンが特殊技来い!来い!って言うところまで変わるのだからポケモンの育成とは本当に奥が深いですね。(やること無くなって飽きたとか言う人の気持ちが分からない。)  カミツルギではないがカミツルギと同じ変身の仕方は出来るこのカマスジョーは、普通の型より断然強いと思います。 カマスジョーを使っている人ってカマスを使いたいって思って入れるよりも余っている二人目の雨エースとして入れていることが多いと思うんですよ。 なので「カマスを使いたい!」と思っている人がいれば参考になる"軸としてのカマスジョー雨構築"に出来たかと思います。 結局身だしなみ次第で人もポケモンも変わるということです。



これが最強のカマスジョーだ。



【関連動画】



https://youtu.be/9MXbEvRBcP0







7世代使用構築振り返り パート1

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   強い…………。



シンプルで良い感想だと個人的には思います。本当に強いかは別として。

この記事にはUSUMの振り返りを残しておきます。

結果は出せていないが完成度的には満足しています。


絶望と憎悪のゲンガエン雨    


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7世代の雨使いが最も忌むべき存在、


四天王:レヒレ.ブルル.ツルギ.ジャラランガ


に対してゲンガーが無類の強さを誇る点に注目して編成。マジカルシャインを採用することで奴ら全てに対面から勝てるため、交代を封じながらハイスピードを利用した牽制ができます。単純に補完として優秀なガオガエンと並べて滅び戦術があるようにも見せる効果もあり(ニョロトノと並べれば歌える)、選出誘導能力も魅力です。型は下手に調整するよりも単純にアタッカーとしての魅力を買って抜擢したので最速CS。雨以外の取り巻きは割といつも通りのスタンダードなメンツでいいでしょう。


ゲンガー@メガ  性格:臆病

H137(12)-*-B100-C221(224)-D115-S200(252)

技:シャドーボール、ヘドロ爆弾、マジカルシャイン、守る


高い素早さから相手を殴り倒すことだけを目的にしているため耐久には振らない。交代を封じて余計な択を消したり天候のキープもしやすくなる点も魅力。


成績:2敗で1700が1回


○死・獅子歌歌 


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FFのermesさん(@ermes_froslas)のリクエストで全国ダブルでカエンジシを使ってみようと考え出来上がったパーティ。 カエンジシの強みは特性の緊張感もそうですがウインディよりも速く相手を弱体化させる技を撃てる点なので、これを活かす、というよりは彼女が活かすことの出来る強い味方の種類は積みエースと呼ばれるポケモンではないでしょうか。というわけで分かりやすい強さを誇る竜の舞ボーマンダを相方に添え、残りのメンバーは大半が一般的なマンダスタンのメンバーになればパワーが保証されるでしょう。


ここまで考察した上でカエンジシの性質をまとめると


強み:最速の鬼バクアー (ヘルガーは除外)

         緊張感による一時的な回復の妨害や半減実の無効化(オッカバレルなどが該当) 腹太鼓で回復ができなくなる

 

弱み:S106族という中途半端な素早さ

         微妙な火力


この素早さがかなりまずくて、役割対象であるメタグロスカミツルギより遅く弱点攻撃で瀕死の重傷を負ってしまいます。

あと6くらい種族値上げとけや!  なんて言っても実際に素早くなってくれるわけではないので与えられたカードで勝負するしかありません。



「え?   今、素早くって言いました?」


「スカーフなんか持たせたら小回りが利かなくなる上に火力もないんだから誰も倒せないだろいい加減にしろ‼︎」



いいえ、決してそんなことはありません。



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持ち物はビビリ玉にしました。発動が相手任せであるように見えて、実はカエンジシの隣には威嚇を撒きたくて仕方のないボーマンダがいるため発動機会はほぼ100%。 

するとどうなるか?


スカーフランドロスや相手のボーマンダより速く鬼火を撃て、カプコケコやゲンガーにはバークアウトを、メタグロスカミツルギにも鬼火だけではなく炎技を当てることさえ出来るようになるのです。カエンジシで撹乱している間にボーマンダ達は技を積んでいきます。


「わくわくもんだぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」



ズルズキンはガエンのようなポジションが欲しかったため。ドラゴンテールでトリルや積みポケの妨害も出来ます。コケコは瞑想型、ツルギはZ追い風で第2第3の積みエースとなります。


カエンジシ@ビビリ玉  性格:臆病

種族値:H86 A68 B72 C109 D66 S106

H192(244)-*-B93(4)-C130(4)-D89(20)-S171(236)

技:鬼火、バークアウト、オーバーヒート、

横取り


<調整>

HB 197メタグロスの地団駄耐え

     177ガルーラの捨て身耐え(鬼火込み2耐え)

      233カミツルギの聖剣を31.2%低乱1

HD -1 147コケコの10万Zを最高乱数切り耐え

       -1 151〜156辺りのレヒレの濁流が低乱2

S      最速ウツロイド抜き  ビビリ玉発動でガマゲロゲまでの雨エースや当然最速のガブリアスウツロイドも抜ける

     

回してみたらこの高速サポートがやはり強くてカエンジシ本人も予想よりはるかに場持ちが良かった。サンダーなどから追い風を盗める横取りも便利。


成績:1700前半でストップ。  マンダコケコを使うのが下手くそでした。


まぁレートの高さはさておき、楽しく構築を考えられたのと別にレート低くても強い人には勝てているのでまぁいいや。 といったところです。


まだまだネタはあるので続きは次回に持ち越しとします。