
はじめに
前回に引き続き、7世代全国ダブル(GSもちょっと)においてのメガシンカポケモンたちを徹底解説する。今回も長くなりすぎてしまったので、これを中編として次回でラストにする予定。
二軍:![]()
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と前回は分類したが、二軍に新たにライボルトを、三軍にユキノオー・プテラを追加する。ライボルトは6世代から確かに一定数存在していたし、WCS2018のトップカットにも複数人いた。歴史と実績があるため、入れた方がよさそうだ。二軍と三軍の中間くらいのイメージか。ユキノオーはごく稀に遭遇する程度だが、ゲッコウガとの並びが強かったり、PJCSの配信卓に登場したりしたので、将来性を加味しても他のメガよりは評価されてそう。次点でプテラ。2014年は強かったらしいし、その後も伝説ルールで少し登場したりしてポテンシャルの高さを未だに感じるので、ユキノオーの次くらいの位置づけに。この順に解説し終わったら、その他全てをカントーから順に軽く考察する予定。
各キャラ解説
ラグラージ(すいすい)

・相性のいい味方
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・苦手な相手
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・技
攻撃:滝登り・地震・地団駄・冷凍パンチ・岩雪崩・馬鹿力
変化:身代わり
雨パの"種族値の暴力"担当。と言うのも大袈裟ではなく、ガルーラたちと殴り合っていても「あーラグ殴り負けてねーな…」と思うことも多々あり、単体スペックの高さを感じる。肉体の強度は一軍に負けていない。早々にメガシンカする一択なので、メガシンカ即断型ポケモンだ。ただ、カプレヒレ筆頭に元々技の通りが悪い相手や、リザYのように天候を取らないと逆に返り討ちに遭う相手もいる。レヒレのような相手と戦っている時なんかは、数値の高さをいい事に地震や最悪滝登りでゴリ押して互角感を醸し出していられるが、威嚇一回で状況は一変する。途端に自分のラグが弱く見えてくるだろう。
また、このポケモンは見えない草技に沈むことも多い。例えば、敵にクワガノン(電・虫の浮遊)がいて、特に気に留めず放置したらエナジーボールを喰らって撃沈したとする。この場合は、「マイナーポケモンゆえそういう風に虚をつく戦い方になるよな」とか、「電気が通らない地面への打点として当然持ってるか」と納得できる。クワガノンというマイナーポケモンへの知識さえあれば未然に防げるのだ。しかし、メジャーな相手から草技が飛んできたらそうも言ってられない。例えば、コケコを舐めて放置していたら草結びを飛ばされて負け。テッカグヤという型の選択肢が豊富にあるポケモンの草技を切ったらギガドレで負け(修得可能という知識はある)、など。草技は、(少なくとも当時は)メジャーポケモンでも結構覚えるのだ。これらはクローズシートである以上どうしようもない。過度にケアしてもダメ、ケアしすぎないのもダメ。どうしても常に見えない草技に怯える事になってしまうため、相手が草技を採用したくなる構造(構築全体、又は技構成から絞り込んで)をしているかを見極めながら動かさなければならないのだ。
このように、ラグラージは与えられたフィジカルの割には他の一軍メガ進化よりも動かすのに技量が必要だ。岩や氷なら「格闘は持ってるよな」「水は持ってるよな」と、まぁゆーて分かる。が、草は電気タイプ以外からも結構分からんところから飛んでくるものだ。(カプテテフからエナボ撃たれたこともあるくらい) 威嚇+タイプで受けられやすいという点も合わせると、雑に動かしてもまぁまぁ活躍する一軍より使用難易度は高い。(何も考えず動かして噛み合いで勝てちゃって勘違いする人は出てくるんだけどね)
技構成について。滝登り地震(地団駄派は少数だった)守るが確定で、3番目のウェポンは選択になる。リザに撃つ岩雪崩、マンダを仕留める冷凍パンチ、カミツルギやナットレイを削る馬鹿力。個人的評価は、馬鹿力>冷パン>雪崩。雪崩は「お前のペリラグのリザ処理ルートってそこなの?」と感じてしまう(あとダメージ足りない) 冷パンは草タイプにも撃てて強いのだが、肝心のマンダには威嚇込みで耐えられてしまう。威嚇をもらわないよう裏から上手く出したいのだが、その間竜舞を積まれると立場が逆転するので難しい。対して、ラグ相手によく出てくるナットやツルギをペリの暴風と合わせて処理できる馬鹿力は最も現実的に思えるため、この評価順になる。
7世代のラグラージ入り雨構築は、大別すると2種類。「限界雨」と、それに対義すべく生まれた「現実雨」だ。
限界雨:雨ポケモンを極限まで入れて一点に特化したアグロ構築。ニョロトノとペリッパーを両立、又はトルネロス等の手動天候と組み合わせ、雨にして戦う事に特化している。トリル対策にピンポイントで鉢巻ナットレイがいるのも特徴だ。創設者のジロウに因んで二郎系ラーメンのようなものだと思っておこう。
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参考文献
http://firefly1987.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
ジロウ:6〜7世代レートにのみ存在した幻のトレーナー。タイプは偏らせるほど強いという思想を持つ。
現実雨:限界雨に対して、より現実的な構築組み、立ち回りを目指したスタンダードな雨パーティ。ラグラージで勝ちにくい相手にボーマンダを通す2メガ構築、コケコナット(ガエンの場合もあり)を採用して盤面整理力を上げているのが特徴。限界雨が二郎系なら、こっちは家系ラーメンだと思っておこう。地に足がついた雨パで、私のプレイヤーとしての方向性を決めるきっかけとなった神構築だ。
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参考文献
https://acewild53.hatenablog.com/entry/20180209/1518178956
ワイルドさん:私の最も尊敬するプレイヤー。
現代では
ゴリラガエン、特にゴリランダーが来たら人生終了する。実はこの考えが浅くて、ゴリラがいても何とかやっていけるオチであることを願うが、今の実力では自分がグラスラをかいくぐってラグを通せるとは思えない。だったら毒テラガマゲロゲでいいよね?となる。
また、ウェーブタックルをもらっている可能性が少しある。それなら流石に嬉しいが、ラグはグロスと同じ"怯ませて得をするポケモン"だと思っているため、滝登りを卒業するのはちょっと寂しくもある。
地面技には、近年10万馬力が追加されたらしい。これは残っているかどうか何とも言えないが、地震が強かったんだよなと考えると、個人的にはどちらでもいい。ともあれ、流石に最初の環境からラグラージが全否定されるとは考えづらいため、今は楽しみにしておこう。素早さの即時反映がされてない時代のラグラージしか我々は知らないので、最初は余計強く感じそう。並びはペリラグルンパナット炎電気かな…
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クチート(力持ち)

・相性のいい味方
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・技
攻撃:アイアンヘッド・じゃれつく・不意打ち・炎の牙・岩雪崩・瓦割り
変化:剣の舞
トリルエース系メガポケモンの中で最優だと思われる。意外と技範囲が広く、炎に岩雪崩を撃てればトリル中に止まることはそうそうない。そして、不意打ちがあるためトリルが終わっても腐らず、最低限の仕事ができる。不意打ちはコイツとガルーラがヤバすぎたせいで弱体化した(6→7世代間)と言えるほど、不意打ち使い最強格として名を馳せた。
雪崩やじゃれつくがあるとはいえガエンは苦手なのだが、メガ前の特性が威嚇の他に怪力バサミがある他、剣の舞で威力を上げることもできる。まぁ当時はあまり使われていなかったんだが。今までは知っている限り威嚇で採用されていたため、即断型メガポケモンだったが、威嚇無効特性の評価が令和になって上がり、怪力バサミ採用の我慢型が主流になる可能性はある。
7世代レートでは、一つのガチトリパ(トリルに特化したパーティ)を永遠に使い続け、クチートやガラガラをエースにしていた「シンジ」という名物トレーナーがいたが、剣の舞を采配してくるという化け物ムーブが得意技だった。剣舞からの、というかヤレユータンと組んだクチートの制圧力はトリルアタッカーではトップクラスと言える。
構築の種類は、ガチトリパのような極端なものと、トリルに寄せたスタンの2種類に別れる。前者はレートで、後者は公式大会でよく見られた。クチートの横でトリルを張るポケモンも多様で、ポリクチ、ゴチクチ、などと並びで呼ばれた。特に、雨と組ませた雨ゴチクチは有名だ。雨クチートは6世代からある由緒正しき構築で、トリプルバトルでも流行していたほどだ。クレッフィ入りの「ぃゆ雨」というのが有名。
ガチトリル
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*ミミカビの太鼓暗示ギミックとも組ませてる人もいた覚えがある
雨ゴチクチ
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*雨滅びとトリル展開を両立できるのが強み
参考文献
http://emolgame.blog.fc2.com/blog-entry-77.html
この筆者のことは申し訳ないが存じ上げない。きっとすごい人だったのだろう。
現代では
不意打ちがある以上スタンパでもやっていけはするが、その場合しっかりと立ち回りを練らないと勝てないと言えるほど難易度が高い。そのため、最初はゴリゴリのガチトリパから初めていい気がする。スタンパが今後台頭するとしたら、SVの白馬カイオーガみたいな立ち位置になってくるのだろうか。何とも言えない。
ライボルト(威嚇)

・相性のいい味方
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指・粉:
(そもそもあまりいなかった気が)
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・苦手な相手
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・技
攻撃:ボルトチェンジ・10万ボルト・雷・火炎放射・オーバーヒート・めざめるパワー氷・バークアウト
メガ進化環境の元祖コントロール構築と呼ばれていた気がする。 このポケモンの特徴は、そこそこの火力と技範囲を持った、デバフ行為を絡めた行動が可能な高速アタッカーであることだ。物理アタッカーにはメガ進化時に威嚇が入り、バークアウトを採用すれば特殊アタッカーにもデバフが入る。そして、ボルトチェンジを覚えるため、サイクルして複数回にわたって相手の威力を殺すのだ。
また、攻撃性能も(本来技範囲がさほど広くない電気タイプとしては)優秀だ。電気で倒せない草タイプには火炎放射などの炎、地面にはめざ氷、ナットレイやランドロスなど4倍弱点組しかワンパンできないが十分だろう。この様に攻撃面で見ると、雨パと相性がいい。雨で突破の難しい水タイプとナットレイはライボが、ライボが苦手な地面などは雨がカバーしている。加えて、対リザードンで、メガ進化で天候を取り返すのを見てからボルチェンでニョロトノに交代することができるし、ライボ自身も選出を出し負けてランドと対面してもストップしなかった。
この様に、文面で見ると破格の性能をしているかのように思えるライボルトだが、実際の所は数値があと一歩足りずにイマイチパッとしない扱いになっている。等倍相手でも数値不足で殴り負けたり、地面を中心とした高速アタッカーのゴリ押しで結構簡単に沈む。そのため、ライボ自身は攻撃にも参加できるサイクルパーツとして、周りのポケモンを援護しながら相手を削る動きに比重が傾いてくる。やっていることはスカーフランドロスに近い。この事実は、6〜7世代に渡りライボルトで結果を出した構築の構造を紐解くことで裏付けられる。
ライボルト構築は大別すると2つ。コントロール型と対面&サイクル型だ。ただ、時間が経つにつれて前者がそのほとんどを占めていった。
コントロール型とは、具体的にどうコントロールなのか。簡潔に言うと、ライボルト+αのデバフ・サイクル性能を駆使して相手に攻めの主導権を握らせず、こちらの積みエースを安全に通しに行く戦法。この構造にはサイクル要員・積みエースが必須だが、ここで一例を紹介する。
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これは私の知人がSMレート最終シーズンで最終上位(2000越え)を達成した構築だ。要素で分けると、サイクルが前半、積みエースが後半(テッカグヤは"詰ませる"ポケモンだが、積みエース同様にサポートできる)となる。サイクル側も最低限のパワーを有しているため、どちらかに注力して通すのではなく、両方自立して動かす立ち回りも可能だ。また、Rペルシアンがいるが、これはライボルトあるあるで、完全な全国ダブルになるまではほぼ皆勤でいた印象がある。猫騙し、捨て台詞をそこそこの早さから撃て、イカサマで最低限のダメージレースにも参加し得る優秀なポケモンだ。積みエースは瞑想レヒレと太鼓カビゴン。これもあるあるで、レヒレカビはサイクル要員のランド共々7世代最後までスタメンにいた。全国ダブルになると、盤面をロックできるゴチルゼルを筆頭にトリル始動役や、ガオガエンが加わるようになり、よりコントロール色が増した。
例:WCS2018.36位の構築
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この構築はトリル展開に比重が傾いている。威嚇+バクア+ボルチェンで、トリル腹太鼓の盤面を作りやすい。
参考文献
http://infinityju.blog.fc2.com/blog-entry-26.html
↑一個前のパーティのリンク
たいきさん:長い付き合いだがずっと強くてすごい。
6世代では、「韓国雨」と呼ばれる雨ライボルト構築が一時期流行った。複数の韓国ロムがXY環境初期にこの構築でレート上位を取り、セジュンも作成に関わっていたらしい。雨とライボの相性は先述した通りで、すいすいや追い風によるアグロ寄りの対面、ライボとバレルによるサイクル(対リザYへ高勝率である)を両立していて、個人的に非常に好印象なパーティだ。
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美しい……
参考動画
https://youtu.be/aU4kikkQ0LQ?si=PTPINduCcmiK-vvH
フラムベルク:この人の動画を見てビギナー時代を過ごした。無限に6〜7世代の対戦動画上げてるのでおすすめ。championから復帰するかも??
*不正歴があるようだが、お勧めしたからといって「不正擁護だ!」なんて的外れに噛みつくのはやめてください。
現代では
「ライボ+サイクル1〜2+積みエース1〜2」の構図は一般化して差し支えないだろう。与えられたプールの中で、各強いポケモンに当てはめて組んでみてほしい。
個人的には、雨パばかり例に挙げてしまって申し訳ないが、韓国雨リメイク版を考えてみたいものだ。TLを見ている限り全人類が最初からブリジュラスを使える前提で構築を考えているが、本当にそうだった場合はこんな感じだろうか。
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そもそも未確認のやつが多すぎるけど理想はこのメンツでやりたいな。
ここから三軍
バシャーモ(加速)

・相性のいい味方
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(構造的に必要としない)
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・苦手な相手
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・技
攻撃:フレアドライブ・炎の誓い・飛び膝蹴り・けたぐり・雷パンチ・冷凍パンチ・岩雪崩
変化:身代わり・剣の舞
タイマン性能に特化したようなキャラだが、
意外にダブルでも使われていた。威嚇にリスクをつけ、バシャーモに不足している対霊打点を補うキリキザンが相棒で、「バシャキザン」と呼ばれる有名な並びだった。様々な文献を読むと2015年辺りから名を目にするため、意外に歴史の長いコンビのようである。
このポケモンは本体の性能的にも覚える技的にも、他と連携をとる動きがほとんどできない(稀に誓いパはあるかもしれんが) そのため、ただ目の前の敵一体一体を葬ることに尽力する。元のタイプ技で倒せない敵を倒すために技範囲を広げるか積み技を使い、隣のキザンと共に"各個撃破"を目指す。または、キザンの不意打ち+メイン技で強引に突破する。と簡単にいうものの、単体技しか覚えず耐久も乏しいため、立ち回りが難しい。そのため、行動補償のある先発で適当に荒らした後に場をスイープする使い方が結局1番強いとされている。
バシャーモは後発に置くのが強いのは共通認識だが、文献を読んでいると、これを通すアプローチは2通りに分かれる。一つは、サイクルによりバシャを通しやすい盤面を整えてから攻めていくパターン。もう一つは、交代は最小限にとどめ、対面性能の高い4体を順に突撃させるパターン。謂わば「サイクル型」と「対面型」だ。参考文献を引用して見てみよう。
○サイクル型
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この例の並びは中々独特だが、基本選出は普通のバシャキザンと同じだ。初手からバシャキザンを投げるとも書いてあったのは意外だが、クレセランドを使ってバシャが通る盤面を整える(引き先を用意する)ことができるため許されるのだろう。
*この人はテテフグロスにバシャキザンが比較的強く出れると考えている。
http://emolgame.blog.fc2.com/blog-entry-207.html
この筆者のことは存じ上げないが、WCSレート1位は流石にすごい。
○対面型
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タイマン特化キャラが詰め込まれた構築。この例では、選出はミミッキュキザン-バシャコケコが基本。襷+先制技&化けの皮+先制技という崩されにくいアタッカーを置いて、より敵の数を減らし、残りをバシャーモで一掃する形になる。地面の一貫を切る上での補完の選び方、というよりも、クレセランドを採用しない理由に個人的にとても納得した。合理的で素晴らしい構築だと思う。
*この人はバシャキザンがテテフグロスに安定して勝つのは難しいと考えている。
https://ginnnanpoke.hatenadiary.jp/entry/2018/07/13/083933
ぎんなんさん:昔からずっと強くてすごい。
双方の構築者で大きく考え方が違って興味深いが、詳しくは内容を読んで比べてみてほしい。これらサイクル型と対面型、両者に共通項を見出すならば、
①地面の一貫切り
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②雨対策
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といったところ。これは一般化できる要素ではないだろうか。
現代では
キリキザンがドドゲザンに参加したので、「バシャゲザン」としてパワーアップしたと言える。環境初期はドドゲザンを格闘以外の手段でワンパンするのは中々難しいため、サイクル・対面性能は増しただろう。この2体に地面への引き先(無効持ちは1体はほしい)、雨対策枠に加え、過去の例をなぞるならトリルエースなどを採用して構築を組めば強そうだ。特に今後の環境初期は雨が強いと予想されているので、雨対策を如何に確立できるかで大きく変わってくるだろう。
カメックス(メガランチャー)

・相性のいい味方
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・技
攻撃:潮吹き・水の波動・冷凍ビーム・波動弾・悪の波動・猫騙し
変化:欠伸
潮吹きを使えて種族値も高く技範囲も広い、稀有な特殊アタッカー。リザバナに比べると活躍が地味なカントー御三家のこのポケモンだが、意外に長い間ダブルバトルで使われている。
一応2014〜15年辺りから使用者はちらほらいて、特にガルーラスタンに潮吹きの通りがとても良いことが強みだった。しかし、その時はまだ大きな知名度はない。一躍有名になったのは7世代。追い風Z耐久振りカミツルギ(Z技の効果でリーフブレードが確定急所になる)と並べて水+草の範囲で制圧する「カメツルギ」構築が台頭。全国大会にまでそこそこの使用者がいた。私が初めて参加したVGCのオフ会はぽちゃオフだが、ブロック予選で何度か当たりボコボコにされた覚えがある。(そのぽちゃオフでBig-Kが優勝し、以後ゲンガエンが猛威を奮い出したはず)
このポケモンは草タイプと相性が良く、カミツルギと組む前は、よくモロバレルが構築に入っていたイメージ。この草タイプの中でもS操作手段を持つ草ポケモンが出ると、完成度の高い構築へと変わり、カメツルギのようなアーキタイプを形成するのではないかと私は考えている。
特性はメガランチャーで、波動技の威力が上がる。カメックスはこれらを大方覚えるため、優秀なサブウェポンとして機能するのだ。潮吹き以外の単体水技として「水の波動」、相手のカミツルギやナットレイへの打点となる「波動弾」、クレセリアなどの高耐久S操作要員を大きく削れ怯みまで狙える「悪の波動」。また、水+草の範囲では倒せないボーマンダなどのドラゴンへの打点で「冷凍ビーム」、カミツルギの追い風をサポートする「猫騙し」も候補に上がる。正直どの技も欲しいところだが、守るを切って猫騙しを入れた2〜3ウェポンの構成の人もそこそこいた。
*剣盾までは竜の波動も覚えていた
余談だが、メガシンカ前の特性は雨受け皿。後述する殻を破るを使う時にこの特性の回復能力を活用して疲弊した体力を回復するなら、雨を利用した戦術の範疇になるので、ペリ+カメで雨パ名乗っていいですか?いいよあり(火力上がる+追い風+手助け←ペリ入れ得すぎる)
現代では
色々と強化、というか型が多様化する余地が生まれている。まず、剣盾の教え技に「大地の波動」が登場。フィールドのタイプに呼応して威力が倍増する技であり、構築単位で上手く組み合わせれば草やフェアリーの打点を獲得する
ことができる。そのフィールドを張った奴で殴れよ!と思うかもしれないが、意表を突いて相手を崩せるからこそ戦局は変わるものだ。例えば、イエッサンと組むとする。この指や手助けで潮吹きのサポートをすることに加え、エスパー大地の波動をモロバレル やウーラオスに撃てたらどうなる?イエッサン♀のエスパー技は舐められすぎて誰も気に留めないため、タイプ上抑止になりづらいところをカメックス方向から奇襲をかけて倒すのだ。大地の波動はSVで消えているが、再び習得する可能性は十分にあるだろう。
次に、剣盾から新たに「殻を破る」を習得。これにより、先述したイエッサンのような指・粉要員で守りながら殻を破り、潮吹きで全抜きを狙う動きが可能になった。面白いことに、現代にまで登場した様々な指粉要員のうち、その多くがカメックスとシナジーがある。バレルは言わずもがな、ウルガモスは草を半減して物理特殊両方のデバフや追い風を使える可能性もある。イエッサンはサイコフィールドにより猫騙しや悪戯心をカットし、手助けで威力を上げ、先述の大地の波動ギミックも使える。イッカネズミはフレンドガードでカメックスの耐久を底上げしつつ、手助けで威力を上げ、フェイントでワイドガードや守るを壊して潮吹きを通させる。ヤバソチャは草と電気を半減し、おもてなしや命の雫でカメックスの体力を回復し、潮吹きの威力を維持させやすい。相対的にこれらより具体的なシナジーが薄いピッピ・ドーブル・オーガポンとて弱くはない。
このように、指粉要員と組んだカメックスが強く使えると言えそうだ。先述したS操作持ち草タイプにも当てはめるなら、ヤバソチャだろう。いずれにせよ、「カメックス+草タイプ・指粉要員+S操作要員」と一般化していいだろう。これを次の使用プールに当てはめれば強い構築になりそうだ。後は根源の波動とか貰えたら嬉しいが、流石に高望みしすぎか?
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こういうのどう?
参考文献
https://barudoru.hatenablog.com/entry/20140511/1399785265
2014年の予選抜け構築。
バルドルさん:言わずと知れたレジェンド。ここ数年オフによく行っているのでお世話になっている。
https://sasisumemo.hatenablog.jp/entry/2018/08/27/213000
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*カメックスあるある、ズルズキンいがち
2018のJCS使用構築。他にも色々構築がまとめられてるが、カメツルギは最後の方に載っている。積みアタッカーを追い風下で動かしていくという通常のカメツルギとは違ったアプローチが特徴。
さしすさん:昔からずっと強くてすごい。当ブログへの掲載も快諾してくださったので感謝。
ユキノオー(雪降らし)

・相性のいい味方
S操作:
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・苦手な相手
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・技
攻撃:吹雪・氷の礫・ウッドハンマー・エナジーボール・ギガドレイン
メガバンギラスの霰版(当時は雪ではなく霰)のはずだが、タイプのせいで至る所に弱点が転がっており、中々活躍させづらいとされているポケモン。素早さがバレル並みに遅くなるため、基本的にトリルエースとして活躍させたい。また、ACどちらも高いので、両刀型が可能だ。
ユキノオーが苦手な相手の中には、攻撃が当たれば逆に勝てる相手もいる。が、ほとんどの相手には有効打がないか、こちらから1発では倒せず逆に相手から1発でも食らうとまずい、みたいな相性関係にある。せめて先制できれば勝てる性能であってほしかった。リザ・ゲンガー・グロス・クチート(トリパミラーになるから倒せないと辛い)に弱い。ボーマンダでさえも、吹雪を当てれば倒せるが難しく、ガエンらに阻まれてそこまで行きつかず、捨て身などで倒されてしまう。当時の環境のほとんどのアーキタイプに弱いのだ。
だが、対雨パや他の水タイプなど、局所的には大活躍することもある。実際に7世代まででユキノオーが使われてきた構築は、雨対策に選出する6体目として採用されることがほとんどだった。例えば、PJCS2018トップ8のこの構築のような。
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鉢巻バンバドロ軸の対雨&第二のトリルエースとして採用されている。
http://emolgame.blog.fc2.com/blog-entry-226.html
シリルさん:珍しいポケモンを毎回使う印象。
私はこの時の構築で認知していた。
ユキノオーには、実はいい相方がいる。ゲッコウガだ。なぜなら、まず変幻自在により高速で吹雪を撃てる。そして、ノオーが苦手な相手のうち、水技や岩雪崩でリザなどの炎を、ゲンガーやグロスに悪の波動を、といったように弱点を突きまくれるからだ。ユキノオー×ゲッコウガは文献こそ大して残っていないが、記憶している限り6世代の初期から一部の人が使っている並びだ。トリプルバトルでも使われていたという。
しかし、何と変幻自在は2回目以降タイプが変わらないように弱体化してしまった。テラスタルのせいだろう。これにより、かつてのような強みのある並びとは今や言えまい。championで元に戻してくれることを願うが…いつかテラスタルが帰ってくる以上は難しそうだ。
現代では
結論から言うと、「雪」と「大地の力」という2つの強化点において大いに期待できる。
一つ目は、SVから霰が雪に変わり、氷タイプの防御が1.5倍になったこと。メガノオーの種族値はH90-B105もある。これが1.5倍となると、今まで弱点だったタイプのうち、岩・格闘・虫・鋼は物理攻撃が多く、かなり余裕を持って耐えやすくなる。ライバルのメガバンギはH100-D120にD1.5倍と桁違いで正直ずるいと思うが、ノオーの数値でも十分だろう。特にデフレ環境なら十分活躍できるはずだ。
二つ目は、大地の力を習得したこと。これまでのユキノオーはサブウェポンに乏しく、草と氷が通らなければそいつには勝てない、と言っていいほど有利不利が覆せないポケモンで、それが使いにくさに直結していた。しかし、剣盾から大地の力を習得し、苦手な相手に弱点をつけるように。運営が余程ノオーのことが嫌いでない限り、この技が削除されているとは考えづらいため、使えると見ていいだろう。メガシンカできないうちは、ゆーてそれもらっても火力足りなくてあまり解決になってないよなと思っていたが、メガシンカによりAC種族値は共に92→132と大幅に上がっている。そのため、吹雪を受けに来た相手に続けて大地を叩き込めれば倒せる場面が増えた。
他にもオーロラベールをもらっているが、それはユキメノコでやればいいことなので、「吹雪・草技・大地・守る」で安定の技構成だろう。氷の礫も捨て難いが、まぁなくても何とかなるとは思う。かつてのゲッコウガのようにリザードンを強打できるよう味方を固めて、新環境で活躍させていきたいものだ。
ここで、一つの神試合を紹介する。
https://youtu.be/vrg588TFVfY?si=BV9oLWmNf5nl42bc
てるるんさん(カメツルギ)vsシリルさん(トリルノオー)
丁度これまで紹介してきたポケモン同士のマッチングが、PJCS2018の予選ラウンドで行われていた。非常に拮抗した見応えのある試合なので、よかったらぜひ。
*盛大に音ズレしてるけどご容赦ください
プテラ(硬い爪)

・相性のいい味方
サイクル:![]()
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指・粉:![]()
積み・スイーパー:![]()
天候:![]()
その他:![]()
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・技
攻撃:岩雪崩・ストーンエッジ・フリーフォール・炎の牙・氷の牙・アイアンヘッド・噛み砕く
変化:追い風・ワイドガード
歴史上でも希少な、S操作手段を持つ岩タイプの高速アタッカー。通りのよい岩をタイプ一致で持つことや、特性の硬い爪により、かなりの攻撃性能を持つ。変化技も追い風の他にワイドガードが選択肢に一応上がるなど、偉い技を結構覚えるため、型の選択肢は広い。
文献も少なく、構築を構成するポケモンたちも要素がバラバラで整理しきれてない。が、2014年当時は「プテラキザン」と呼ばれ、キリキザンとのコンビが有名だった。追い風下の岩雪崩やフリーフォールとキリキザンのダメ押しを組み合わせた攻撃的な並びだ。
フリーフォール(1ターン目に相手を上空に連れ去り、2ターン目に落として攻撃)は、プテラを語る上で岩雪崩と同じくらい外せない技。剣盾辺りから削除されているが、ダイマックスが当分使えないことを考えると再び戻ってきている可能性はある。なぜかこの指が効かないなど細かい仕様もいくつかあったので、もしプテラの技に戻ってきていたら、現代版の仕様を検証して正確に把握しておく必要がある。都合の悪い相手を上空に連れ去っている隙に、隣のウルガモスで蝶の舞を積む(プテラガモス)など、攻撃とサポートを兼ねた運用をするのはライボルトに少し通ずる所がある。
他の技構成は、ハッサム・ナットレイ・カミツルギへ炎の牙、ガブリアス・ランドロスへ氷の牙、サーナイト・ニンフィア・カプテテフへアイアンヘッドなど、いい感じに弱点を突ける技が豊富に揃っている。そして、これら全てが硬い爪の対象であり、有効な追加効果も含んでいる。これをS150族から行えるだけで、かなり個人的評価が高い。(メガZ組に1負けてて黒馬と同速なのはほんっっっとうに悔やまれるが)
では当時からメガプテラ軸のプテラキザンが主流で使われていたかというと、案外そうではない。プテラは襷やラムの実にして、追い風下でガルーラやサーナイトを通す構築の方が多かった。悲しい話だが、結局プテラにはメガ枠を割かずに追い風フリフォなどサポートに徹してもらい、ガルーラを使った方が強いと判断されてしまったのだろう。
だが、それはメガプテラが弱いことの証明にはならない。ガルーラが強すぎただけだ。今後はしっかりと開拓されるべきである。メガプテラ自体に焦点を当てた構築で良い成績を残した例も、以下のようにある。
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USUMレートで最終18位。テクスチャーZ(全能力+1UP)ポリゴンZを加えたプテラガモスだ。
https://app-date.net/aerodactyl-double/
うえすとさん:当時から追加効果で優勝するのが好きらしい。この年世界行ってるし強い。
このようなオリジナリティのあるプテラ構築の登場に期待する。
おまけ
グラードンプテラ
PJCS2019にてトップ32になった構築。ルナアーラ・ネクロズマに刺さる噛み砕くやワイドガードという、GSで活きる技構成で活躍した。
https://note.com/kinu_/n/n100be411dd3e
キヌガワさん:説明不要のレジェンド。この人の構築は昔から異彩を放っている。この人だからプテラでここまで勝てただけなのかどうかは不明(本当に不明)
現代では
大変喜ばしいことに、「ダブルウイング」を習得していた。接触技なので、当然硬い爪の対象内。これは襷ウーラオスなどの格闘を簡単に処理できることを意味する。この技も余程プテラが嫌われてない限り消す理由がないと思うので、期待はできるだろう。これを採用する場合、かつてのようにフリーフォールでトリッキーな攻め方はできなくなるが、新たなプテラの可能性が開けるのは素晴らしいことだ。例えば、コータスと組ませて水流連打のダメージを抑えると、ガオガエン・ゴリランダー・ウーラオスの現代全国ダブル三種の神器全てに強いアタッカーになる。全ダで輝くキャラなのかもしれないな。期待大。
おわりに
凖伝のいる環境振り返ったって意味ないだろ!と言う声もチラホラ見かけるのでここで言っておくが、少なくとも私個人は、メガシンカポケモンがどういう特徴を持っていて過去どんな使われ方をしていたのか、自分の知っている限りで解説しようとしているだけだ。レギュレーションM-Aの予習をしたいわけではない。
(かと言ってM-A想定の話を全くしてないわけでもない)
なので、次回も自由に書かせてもらう。主要なキャラは全て書いたので、ここからはあまり使われてこなかったポケモン全ての新たな可能性を模索していく。分からないことの方が多いので妄想にはなるが、暇つぶしだと思って楽しみにしていてください。







































































