*データは毎日開催される仲間大会をもとにアバウトな数字を記載
*全体的に口調が辛口です
1.並びまとめ
A.パオジアン×カイリュー
コンセプト:不意打ちと神速の先制技で制圧。
想定テラスタイプ:
パオジアン→霊
カイリュー→ノーマル40%飛行60%
持ち物:パオジアン→襷 カイリュー→鉢巻
選出:2体セットで先発/後発、片方選出で後発など、何でもあり。 両方先発は初心者に多そうな気がする。
注意すべき技:
パオジアン→聖なる剣、黒い霧
カイリュー→逆鱗(半減でも持ってかれる)、けたぐり
対策:
・数値の高いポケモンで対面で処理する。(難しい)
・先制技を封じる特性持ちを入れる(そもそもそいつらがタイプ的にパオジアン苦手で怪しい)
備考:使用者層が幅広く、崩し性能が高いので使いやすい。対策も難しいため、現環境で3番の指に入る強さの並びだと思う。使用者層の幅が広いのは本当で、先制技を主体としたプランのくせに、先制技を防ぐ特性のポケモンを知らなくて普通に初手から神速撃ってくるやつもいる。
B.イッカネズミ×コノヨザル
コンセプト:ネズミでサポートをしながらサルをムキムキにして勝つ。袋叩き→威力250憤怒のコンボが筆頭。
想定テラスタイプ:
イッカネズミ→霊
コノヨザル→炎40%水30%鋼20%
特性:
イッカネズミ→ほぼフレンドガード(ファイアローと出てくるやつはテクニシャンネズミ斬型)
コノヨザル→負けん気60%やる気35%精神力5%
持ち物:
イッカネズミ→ゴツメ、ゴーグル、オボンなどから選択
コノヨザル→残飯60%オボン40%
選出:袋叩きの回数を4回に確保したいため、原則先発。
注意すべき技:
イッカネズミ→フェイント、怒りの前歯、つぶらな瞳
対策:
・全体技で一気に圧をかける(ハバタクカミのマジカルシャインなど)
・ネズミを上からワンパンする手段を用意する。
備考:四災の台頭もあって、コノヨザルの通りが過去最高によい。積んで殴るタイプの構築なので、怯みなどの運負けもありがちだが、耐久が高く崩されにくいため、安定感がある。使用者数も3月下旬の現在までとても多く、息の長い並びとして環境トップの一角として存在している。
C.ハバタクカミ×イーユイ
コンセプト:高速高火力コンビの全体技で制圧する。
想定テラスタイプ:
ハバタクカミ→妖 イーユイ→霊
持ち物:
ハバタクカミ→眼鏡、玉
イーユイ→スカーフ、襷
選出:先発、後発どちらも可
注意すべき技: イーユイ→オーバーヒート
対策:S操作や先制技などで更に上から殴って倒す。
備考:CSが高く、どちらも全体技を覚えるため、制圧力が極めて高い並び。お手軽に高火力を出したい時に適当に採用しておくだけでも、そこそこの働きはしてくれるし、初心者にも扱いやすい。ただ、S操作や先制技で一度マウントを取られるとすぐに瓦解してしまうこともあるため、決して万能ではない。イーユイが技を外すことがあるのもネック。襷の可能性があるイーユイはともかく、眼鏡ハバカミでハッサムの前で初手から突っ張ってくるヤバいプレイヤーも一定数いるので、相手にする時は"ここで動くはずない"と信用しないことが重要。
D.ヘイラッシャ×シャリタツ
コンセプト: ヘイラッシャで無双(相手の1〜3体をもっていくのが目標)
想定テラスタイプ: 地面、鋼、飛行、草、炎、竜など
*地震の通りの良さが注目され、レギュB後半以降から地面寿司が台頭してきた。
*チオンジェンメタの飛行や草が現在だと注目されている。虫も見たことがある(多分弱い)
持ち物:
ヘイラッシャ→残飯70% 玉15% ラム10% クリチャ、マントなど→5%
シャリタツ→スカーフ60% 襷20% ラム10%
*玉は地面寿司の証拠だと思っていい。
*ラムなどの毒寿司メタの持ち物は、今後も徐々に数を増やすかもしれない。
選出:
原則→前ヘイラッシャ後シャリタツ
追い風構築→後寿司2体
注意すべき技: 各タイプのテラバースト、眠る、寝言
対策:
・パワー負けしない選出でゴリ押し
・状態異常(キラフロルなど)
・ウインディ、チオンジェンなどのデバフ
・テツノツツミ(アンコール推奨)
備考:最初注目されていなかったが、今や着実に数を増やしている。キラフロルを入れた「毒寿司」が大多数であり、これに対処するためのメタ要素が随所に見られるようになった。寿司の合体中の通りは、これまでと比べるとそこまで良くはないように思えるが、取り巻きのキラフロルやパラドックスのパワーで誤魔化して勝っている人が多い印象。
E.イルカマン×モロバレル
コンセプト:序中盤でサイクルを回して盤面を整え、終盤にイルカマンで全抜きを狙う。
想定テラスタイプ:モロバレル →水
持ち物:
イルカマン→神秘の雫、玉など
モロバレル →ゴツメ、オボン、ヘドロなど
選出: 前イルカマン後モロバレル
注意すべき技:
イルカマン→黒い霧、インファイト
モロバレル →花粉団子
対策:
・水の一貫をなるべく切る。
・イルカより早いポケモンを選出し、ジェットパンチで済ませる(ジェッパなら火力が足りないのでまだ楽)
・モロバレル の出てくるタイミングを予測し、スムーズに処理できるよう有効打を入れておく。
備考: イルカマンを介護する構築。バレル以外のメンバーは、ウインディ、テツノカイナ、ハバタクカミ辺りがよく採用されている。これらのサイクル性能が高いため、イルカを通せる状況が作りやすくなっているのがポイント。そのため、相手のサイクルの軌道を見切ることによって、サイクル崩壊を狙う戦い方がオススメ。そのためには、イルカの一貫切りや、バレルへの打点の確保が重要になってくる。
F.チオンジェン×キラフロル
コンセプト:毒や宿木を巻いて定数で削り、ゆっくりと詰める(orアタッカーの圏内に入れて全抜き)
想定テラスタイプ:
チオンジェン→毒70% 炎、水、妖など
キラフロル→草
持ち物:
チオンジェン→残飯80% オボン15% その他5%
キラフロル→襷80% チョッキ10%
選出:前キラフロル後チオンジェン、どちらも前or後など自由
注意すべき技:
チオンジェン→イカサマ、カタストロフィ
キラフロル→キラースピン、大地の力
対策:
・キラフロルを迅速に処理する。
・チオン詰めルートに入らないよう、なるべく残数有利を確保する。
・ハッサム(チオンのテラスタルで勝てなくなるが、それを逆手に取ることができれば勝てる)
備考:最近になって数を増やしてきた並び。いわゆる陰湿耐久系の構築だが、ハッサムやモロバレルなど、特定のポケモンを採用するだけで負担が軽減される面も大きいので、対策という観点で見ればまだ優しい方なのかと思う。ただ、ハッサムやモロバレル を倒すためにウインディが選出されたり、飛行寿司と組むケースが多い並びなので、そこは構築単位で抑えておく必要がある。
G.ファイアロー×イダイナキバ
コンセプト:追い風+高火力で制圧する。
想定テラスタイプ:
ファイアロー→霊 イダイナキバ→地
持ち物:
ファイアロー→鋭い嘴、隠密マント
イダイナキバ→襷60% 鉢巻、スカーフなど
選出:原則は前ファイアロー、イダイナキバは自由(上手い奴は後アローできる)
注意すべき技:
対策:
・トリルをチラつかせる。
・キバを受けれるポケモンで処理する。
・先制技を使う。
・頃合いを見てアローを倒しに行く。
備考: レギュBと比べて大幅に数を減らしたが、たまに現れる追い風軸構築。仲間大会で1650行った人も確認したし、本当に弱くて減っているわけではないと思う。イダイナキバの枠は他のパラドックスが何体か入っているが、特にテツノツツミはいる印象が強い。マウントを取られると流石に苦しいが、セオリー通りの対処をすればそこまで困ることはないだろう。
H.バンギラス×ルガルガン
コンセプト:岩雪崩を連打して削りを入れ、運で有利を掴みながら対面で殴り勝つ。
想定テラスタイプ:
持ち物:
ルガルガン→襷90%
バンギラス→鉢巻、スカーフ、クリチャ、保険など
選出: 原則は前か後にセットで出す。対他天候時には、前ルガルガン後バンギラス。
注意すべき技:
ルガルガン→インファイト、がむしゃら、アクセルロック、ファストガード
バンギラス→ダメ押し、冷凍パンチ
対策:
・先制技で倒す。
・格闘タイプなどの岩に強いタイプで対抗する。
備考:天候「砂」を利用し、岩雪崩の怯みを押し付けながら戦う。使用難易度はそこまで高くなく、初心者にもオススメかと思う。しかし、運勝ちもあれば雪崩外し運負けもあるという弱点があるため、頼り切るのは危険。がむしゃら+砂ダメージでヘイラッシャを楽に突破できる点は素晴らしいと思う。
I.ユキノオー×テツノツツミ
コンセプト:吹雪の全体技で氷の確率を押し付けながら相手をゴリゴリ削って勝つ。
想定テラスタイプ:
テツノツツミ→氷、霊
ユキノオー→炎、水
持ち物:
テツノツツミ→襷、ブーストエナジー
ユキノオー→チョッキ、保険、残飯など
選出:原則は前か後セットで選出。対他天候時には前ツツミ後ノオー、または後セット。
注意すべき技:
テツノツツミ→吹雪、アンコール、オーロラベール
対策:
・先制技で倒す。
・鋼や炎タイプを使う。
備考: あまり見ない並びではあるが、やることは単純かつ強力で、今後の環境にも刺さる、ポテンシャルを秘めた並びだと思う。吹雪を押していくだけなので、初心者にもオススメできる。ヘイラッシャに強い点も評価が高い。
2.頻出構築組み合わせ
*上記の並びの説明に当てたアルファベットを組み合わせの表記として表現する
○ABC(パオカイイッカコノヨ)
Cまで入ってくるかは人それぞれだが、前イッカコノヨ・後パオカイの選出をする構築はよくあるため、真っ先に想定しておく必要がある。
○AE(パオカイイルカ)
イルカマンが第3の先制技使いとして機能するため、パオカイと組むことが多い。イルカの引き先となるバレルなども一緒にいると考えていい。ディンルーの枠は自由。
○ACH(パオカイカミユイバンルガ)
アグロすぎだろ!と思うかもしれないが、こういう相手も普通に考えられる。追い風してもルガンの方が早かったり、先制技で来られたりして辛いので、ペースを掴まれないように戦うのが大変だなと思う。ウインディがこれに雰囲気強そう(ウインは添えるだけで隣に強いポケモンおけば対抗しやすい)
○BF(イッカコノヨチオフロル)
前イッカコノヨ後チオフロルでもいいし、フロルを前出しして起点を作り、サルやチオン、ハバカミなどで詰めていく構成もあり。サーフゴーが入ることにより、イッカサーフで指悪巧みから全抜きを狙い、取りこぼしを裏で取るプランも加可能。
○E(ペリイルカバレルカイナウイン)
ペリッパーを入れて火力を上げた、イルカに比重を置いた構築。日本人はあまり好まない印象があって仲間大会では中々見ないが、海外勢はペリイルカが大好きで、海外大会のリザルトに直々載っていたりする。ネット予選で海外勢と当たりやすい時間帯に潜る人なんかは対処法を練っておいて損はないだろう。
○ACD(パオカイカミユイ寿司)
寿司を取り巻くメンツとして無難な強さを持つ並びをチョイスした構成となっている。毒寿司でなければ、大体このような相手だろう。選出は、前ヘイラッシャ×ハバタクカミ後シャリタツ×カイリューのように、合体するか否かという択をこちらに考えさせる出し方をしてくるのがセオリーである。
○DF(毒寿司)
レギュC環境にいる寿司の半数以上はこのような毒寿司だ。最初はキラフロル単体+寿司+自由枠の構成だったが、チオンジェンが台頭してきたことにより、DとFが合わさった形の構築へと変わった。チオンで詰めれる(テラスもしがち)ため、ヘイラッシャは相手を2体ほど減らせれば退場しても問題ないと考える使用者が多い。
選出は、前キラフロル×ヘイラッシャ後シャリタツチオンジェンが大半だと考えていい。フロルが1〜2ターンの間突っ張ることが多く、集中して速やかに倒してしまう立ち回りが高確率で決まる。恐らく相手の理屈としては、「こちらがフロル集中してシャリタツに引かれたら即負け一歩手前のディスアドになるので、フロルに集中してこないから動けるだろう」というものだと考えられる。
○CDG(追い風寿司)
*C(カミユイ)と書いたが、この手の構築にイーユイはあまり見ず、いることが多いツツミで代用した。
追い風軸で適当に殴りつつ、裏に置いた寿司で締める構成。構築の方針は至ってシンプルかつ強力。この場合に限り、寿司がセットで後に控えていると断定することができる。
○CGI(カミユイ追い風雪)
雪構築のテンプレとして考えられるのは、このように追い風アグロで攻めていくか、ウインディが入っていて耐久を盾に対面から殴り合いに来るかの2パターン。難易度が高いことではあるが、吹雪を受ける回数をなるべく減らせる立ち回りを目指したい。
現存する構築アーキタイプはこんな所だろうか。この後台頭してきたものは順次追加していく。レギュCはまだ始まったばかりだが、環境を知ることで自分に合った構築を見つけ、練習することでより良い結果を出すことにつながる。まずは予選抜けを目指して互いに頑張ろう。